デイサ-ビスでの昼食は、11時である。
調理場から運ばれてくるワゴンの中に、御飯をトングで摘まめる大きさに握ったのが一人前ある。それを介護皿に移しかえるのがスタッフの始の仕事。そのとき主菜が焼いた魚の切り身の場合、頼んでほぐしてもらう。その他、小皿に盛っている物は、老人向けに細かくしてある。
それができると、他の人より一足お先に私の前に持ってくる。
膝掛けをかけてもらい、食べ始める。初めはきれいに食べているが、だんだんと意識しなくなりこぼしはじめる。
最後はスタッフに介助を頼み食事を終える。
なんとも手間暇かかるお客だ。
1時半からのコーヒー・タイムのときも同じ。私のコップは大きい上に私が濃いのを好むので、初めは戸惑うらしいが慣れれば大丈夫。
一度、コップのコーヒーをぶちまけて以後、私の膝にタオルをおき、飲み終えるまでスタッフが隣に座っている。
やれるところまで、自分でやらそうという方針には手間がかかる。
介助を頼む場合は、その旨言う。スタッフは大変だ。