- 経済ってそういうことだったのか会議 (日経ビジネス人文庫)/佐藤 雅彦
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本に関しては、駄作にはふれない。
大臣までやった経済学者の竹中氏の代表的著書。
ホリエモン氏もブログとかで触れていたな。
我が国の経済学は、マルクス主義経済学がかなり力を持っていた時期がかなりあったので、経済学や経済学者と実経済との関わりというものは弱く、経済学者の発言なんて、せいぜい政治批判程度であった。ホントの政治参加なんかなかったともいえる。竹中氏は経済学者として、自分の学問と実政治を結びつけたと言うことだけでも、他の経済学者と一線を画している。
すべての学問は実学たるべきだからな、と、福沢諭吉も言っていた(かどうかはわからないが、言いそうな気がする)。
この本は、佐藤雅彦氏との対談形式だが、とても分かり易く、題名に偽りなしである。
税の負担の平等性についてのたとえも分かり易く説得力もある。国民が国家を作るという民主主義の根幹からみた、直接税の欺瞞性と消費税の合理性は、みのもんたも白々しく貧乏人の味方面するまえにこれ読んでもっと勉強しろという感じである。
竹中氏の理屈に同意不同意はともかく、必読書である。
入門書として名著。