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半沢直樹のルーツ?

 

 

 

 先日、録画しておいた「武士の家計簿」を見た。森田芳光監督。その元となったのは磯田道史先生の本である。主演は今半沢直樹で話題の堺雅人さん。奥方役はヤン久美で有名な仲間由紀恵さん、父役が中村雅俊さん、母役が松坂慶子さんである。幕末の加賀藩の御算用者の家系であり堺さん演ずる猪方直之が藩上層部の御用金流用を暴くと言うストーリー。息子を御算用者を継がせるべく厳しく育てると言うもの。はじめは不正を指摘するも握り潰されるが藩主にその話が伝わると取り立てられると言うもの。

 途中から、半沢直樹のルーツはここにあったのかと、はたと思った。この作品は2010年のものなのでその数年後には堺さんが半沢に生まれ変わり銀行員の悪事を暴き出すことになった様だ。この映画の堺さんのセリフが真っ当なことを主張し半沢直樹のセリフを思い起こす事ができる。

 そして、今年の半沢は何と政界の悪事までも暴き出そうとしている。

 この半沢直樹、会社の上層部の対応は私が経験したもの(理不尽さ)と近いところがあり、納得し切りである。

 政界へ切り込むと、箕部幹事長、白井大臣など、実際に今の政治家に見えてくるのは私だけだろうか。箕部幹事長が首相のことを「何もわからないボンボン」とか言うと先日お腹壊して辞めた首相を思い出してしまった。白井大臣の元ジャーナリストと言うと、まるでどこかの首長のこと?と言うことは老いぼれ幹事長とは今の政権政党の幹事長は何歳だっけ?なんて穿った見方をしてしまう。いかんいかん、池井戸潤氏はそんなこと考えてないよな。いや、考えてるのかも。

 半沢直樹も来週最終回。半沢の箕部幹事長、中野渡社長、大和田取締役への1,000倍返しは成し遂げられるのだろうか。

 毎回感心するのは半沢の台詞。権力を握る人間へのバンカーとして、国民としての真っ当な主張。今の世の中、真っ当なことを真っ当なこととして言えない世の中。聞いていてスカッとする台詞だ。それがこのドラマの人気を支えるところなのかもしれない。