みなさまこんにちは。
制作部のマツザワです。
今回は少し趣向を変えて、制作部の仕事の一つである、『原型制作』の工程についてご紹介します。
先日案内されました、「ねんどろいど レオンミシェリ・ガレット・デ・ロワ」のドーマという鳥の原型を私が担当したので、このドーマの原型制作の一部をお見せすることで、『原型制作』の流れを追ってみたいと思います!
ねんどろいど レオンミシェリ・ガレット・デ・ロワ
まず、制作部のリーダーから仕事が振られます。
今回はねんどろいどの制作を管理している高野さんから仕事が振られました。
リーダーはフィギュア制作の全体的な流れを管理している人で、アニメや映画における監督みたいな役割の人です。
リーダーから、「いついつまでに○○の原型を作って!」みたいな感じで仕事が振られます。このときに、制作する物に関する資料も貰うので、それを参考にしながら制作していきます。また、作る上での仕様もこのときに聞きます。
今回のドーマに関する仕様はこんな感じです。
●前作のハーランと同じくらいのボリューム感で。
●頭部にはハーランと同じジョイントを使う。
●首の部分にもジョイントを使う。
●手と足も可動させる。(ジョイントは使わない)
●ドーマの背中にレオンミシェリを固定させる為の穴を仕込む。
この鳥がハーランです。
ねんどろいど ミルヒオーレ・F・ ビスコッティ
これらを元に、私の場合は3Dソフトで、アナログ原型師ならポリパテで原型を作っていきます。そして、ある程度完成したら、リーダーの人に見せてディレクションを受けます。
こんな感じです。
ディレクション1回目
ディレクション2回目
ディレクション3回目
こんな感じでがっつりディレクションされます。1回目は赤ペンだらけです。
このディレクションを時間の許す限り繰り返して、少しでも良い原型になるようにリーダーの人と一緒に作り上げていきます。
そしてディレクションが終了し、リーダーからOKがでたら3D出力します。出力したら、出力品を磨いたり、実際にレオンミシェリを乗せてみたりして、細かい部分の修正をしたりします。この磨き作業や修正作業もリーダーの人から他の人へ仕事が振られます。
そして修正作業が完了した原型がこちらです!
この後、この原型を複製して工場へ送られる原型と、彩色用のデコマスに分かれていきます。その辺りは制作部ナッティの記事で紹介されるかも!?
以上、原型制作の流れの紹介でした!
【本日の一枚】
仲良く二人で!
制作部 3Dチーム
マツザワ