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小浜を後にして、7月の修学旅行の時もお世話になった久多(くた)の「ひさのや」という民宿へ到着。
「まあ、よく来てくれはったなあ~」とおばさんが満面の笑顔で出迎えてくれた。自分の田舎に帰ってきたみたいな、本当に「日本の正しい田舎」がここにある感じでものすごく寛げるすてきな宿だ。こんな出会いがあって本当にうれしい。これから先も家族の記念日にはぜひここへ来て「よく来てくれはったなあ」と言ってもらいたい気がしてくる。
おばさんはすごい料理上手でもある。鮎の塩焼きや山菜中心の前菜の後に地鶏のすき焼き鍋の美味しさに感動。おばさんがこっそり出してくれた鯖のなれ寿司がまた絶品!でした。
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修学旅行の時には時間がなくて食べられなかった、小浜・大谷食堂の絶品!焼き鯖定食。奥は「のどぐろ」です。美味しかった!
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結婚十周年を記念して旅行に来ました。
昨夜の新幹線で京都へ。
そしていま、琵琶湖から畑の棚田を通って福井県に向かっています。
そう、「鯖街道」再び…です。
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昨日は私の誕生日。

三年前の誕生日の頃は、まだ診断も治療の方針も決まらず不安でいっぱいだったことを思うと、無事に誕生日を迎えられたことが本当に何よりうれしい。
三年前の秋から冬、春から夏にかけての厳しい治療中にたくさんの応援をしていただいた皆さん、本当にありがとう。まったくなくなった髪もほぼ元の通り、肩まで伸びました。

今年は結婚10周年でもあり、私の頭の中はやたらと「時」ということばがキーワードになっている。
誕生日はまさに時の流れを感じる1日。これまでのこと、これからのこと…少しゆっくり考える時間がほしいな…。


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昨年、沖縄で購入したハンモック。ようやく最近とりつけることができました。ゆらゆら、ゆらゆら、心地よい揺れに体を預けると疲れも癒えていく気がします。
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写真は沖縄・備瀬のフクギ並木。7月末に行った沖縄は本当に涼しかった。猛暑続きの今年の夏。お盆を過ぎても涼しくなる気配はない…。

今年のお盆は3月に亡くなった祖母の「新盆」。亡くなった人を弔う一連の行事は「新盆」まで続く。とりわけ母の実家のある地域では「新盆」を取り仕切るのは、葬儀や法事を取り仕切るよりもはるかに大仕事であったりする。孫である私も13日・14日の2日間、早朝から目一杯お手伝いしてお客さまをもてなし、16日の「盆送り」を終えるまで忙しい日々であった。

どれくらい来るかわからないお客さまに対して飲み物・食べ物・引き出物を用意する。早朝からのお客さまにはお茶菓子と果物やおつけもの、お昼が近くなったら軽い食事を数種類(オードブルやいなり寿司・巻き寿司、うどんや汁物など)、お酒やジュースは常に飲みごろに冷やして…という具合に気を配り、300人近くの次々にいらっしゃるお客さまのお相手をするのだ。準備からのあれこれを考えると本当に大変な行事である。

こんな風習はいつまで続くのだろうか?とは思うものの、提灯や祭壇を飾り付けたり、久しぶりに会う親戚たちと一緒に昔話を交わしながら過ごす時間は、「お盆」独特の空気、あのお線香の煙りと香りに包まれた広い座敷の雰囲気とともに子どもの時からしっかりと記憶に刻まれていてなかなか捨てがたいものである。

「お盆」というのは、帰ってきたご先祖さま、自分の命につながる人たちへの「祈り」に包まれた数日間。「お墓を守る」とか「跡取り」とかあまりピンとこないことの方が多いけど、時代とともに形は変わってきたにせよ、ずっと受け継がれてきた理由はわかるような気がする。

日本中には地域によってさまざまな「お盆」の在り方があるのだろう。それらの一つひとつに長い時間をかけて受け継がれてきた人々の「思い」がある。
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三連休は地元のお祭りでした。
お囃子デビューしてから今年は二年目。毎晩の練習も昨年よりはリズムを楽しむ余裕があるようで、家に帰ってきてからもいろいろなものをたたいては練習していたハル。いよいよ先週末のお祭りで山車に乗りました。
昨年のちょっと自信のない表情はすっかり消えて、しっかりと真剣にたたいている姿が見られ1年でずいぶん変わるものだなあ…と実感させられました。

それにしても暑くて、暑くて…。山車を引っ張って歩く親の方がしんどい、しんどい(笑)。

それでもこんな経験ができること自体がとても貴重でありがたい。ハルにとっても少年時代のよい思い出として残っていくことだろうと思う。

三連休の三日目は朝、片付けがあったけど「温泉に行ってコーヒー牛乳が飲みたい!」というハルのリクエストで奥多摩の温泉へ。

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夜は家で花火を楽しんで、これぞ「正しい日本の夏」という感じの週末を過ごしました。

それにしても、暑い!!

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琵琶湖を出発し、ひたすら歩いてお昼過ぎには福井県に入りました。

5日目ともなると体が「歩く」リズムに慣れてくるから快調なペースで歩ける人がいる一方で、マメがつぶれたり膝や腰が痛くなったり、ずっと緊張している状態から精神的に疲労してきたり…とさまざまな助けが必要となってきたりします。伴走しながらあれこれさまざまな事態に出会って、ひとつひとつクリアしながらのこの2日間はけっこう大変でした。

それでもついに!あと1日でゴールです。
ゴールの瞬間、何を思うのでしょう…。
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琵琶湖の夜明け…今日は穏やかな朝です。

小浜まであと40キロあまり…まで来ました。

ゴールまであと2日です。
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琵琶湖近くの針江という街に昼に到着しました。雨は降ったりやんだり…でしたが、針江の街の人のガイドで一時間ほど街の中にあるさまざまな「水と共にある暮らし」を見て歩きました。
「かばた」と呼ばれる地下水を炊事に使う場所が写真のように家々にあります。畑でとってきた野菜を洗ったり冷やしたり、お皿を洗ったり…今も暮らしの中にしっかりとある感じ。残飯は「かばた」に住んでいる鯉が食べてくれます。水はこんこんとわきだしていて、街中は鮎が泳ぎまわる水路が張り巡らされています。飲み水や料理に使う水でもあり、やわかくてとても美味しい水でした。

こんな暮らしが長い間、脈々と人々に受け継がれていることにやはり感動を覚えます。

やさしい時間の流れる街。こういうところがある…ということを知るだけでも、身近な水との付き合い方が変わってくる気がします。