失敗は前向き、では成功の反対は失敗か?
正月の新聞広告に心を動かされるものがないと書いたが、本日(三日)の朝日新聞に、広告特集で7段の名刺広告の上のコピーに目が止まった。
タイトルは「夢の続きを語ろう」。
1982年生まれの登山家「栗城史多」(くりき・のぶかず)さんを紹介した記事だ。
栗城さんが言いたいことは「成功の反対は何もしないこと」。
引用しよう。
「成功の反対は失敗じゃなくて、何もしないことだと思う。できないという壁は自分が勝手につくりあげているもの。僕はそんな幻想を打ち破りたい」
その通りだと思う。
何もしないことこそ、最悪だと思う。
失敗は何かをする、何かにチャレンジした結果だ。
だから、そこから何かを学ぶわけだ。
何かにチャレンジして失敗したことが成功の対局にあるとは到底思えない。
ず~っと、そう思っていた。
「何もしない人」は「できない理由」を探すのが実に上手い。
私の周囲にもそういう人はいる。
彼は何を恐れているのだろうか。
成功の反対は失敗ではないのだから。
私の年代になると最早、nothing to lose である。
確かに「出世したい」とか「もっとお金が欲しい」とか、物欲がどんどん減っていく。
何度も言うが、引き算の人生が始まっている証拠だと思う。
もっと過激なことに挑戦したいが、今度は時間が足りない、体の自由がきかない、反射神経が鈍くなる、思考のスピードが落ちる・・・・・・・・・・・・思うようにならない。
だったら人を育てようということになる。
「成功の反対は失敗ではない」。
今年は、このフレーズを繰り返し呟き続けると思う。