羽生善治が語る「考えない決断力」 | ソフィアの森の「人生は、エンタテインメントだ!」

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音楽が好きで、映画が好きで始めたブログですが、広告会社退職後「ビジネスの教訓は、すべて音楽業界に学んだ」を掲載しました。

サブタイトルに「仕事と感情の制御」とあります。


まったく「週刊アエラ」らしい特集ですね。


「アエラ」は、世の中では男性週刊誌の部類に入りますが(電車の中だけでのリサーチですが)アエラって女性が読んでいるケースが多いような気がします。


「最強棋士、羽生善治さの言葉は、将棋の世界を超え、ビジネスパーソンの心に深く届く」


ふむふむ・・・・・・・・・・・・・・・・・・


最近夫人との別居問題が取り沙汰されている羽生善治棋士・40歳はどんな考えを持っているのでしょうか。


1.反省しても後悔はしない


風向きや審判の誤診があるスポーツと違って、将棋には偶然ということがないそうです。


確かに、ここで飛車を振るのも、金を指すのも・・・・・・・全て一人で考え、一人で決断するわけですから、責任はすべて自分自身にあるわけです。


だから反省はしても、後悔しない。


私もどちらかというと、このタイプです。


終わってしまったことをどんなに後悔しても、何も解決しないですから。


それゆえ棋士という職業は自分に厳しすぎる人には向かない仕事かもしれませんね。


2.経験を積めば、恐怖心や不安は越えられる


これは私自身の経験からも言えます。同感です!


経験の積み重ねが迷いを生み、決断を阻むとはよく言われることですが、その反面経験があることによって、「そんなことは大したことではない」ということも言えるようになります。


経験を積むということは、それだけ判断材料をたくさん持っているということになりますから、それが次の決断の邪魔になるか、それが次の決断への恐れを越えることになるかは、経験というものに対する個人の考え方に差があるので簡単には言えませんが、私の場合、あまりに過去に惑わされる場合は、意図的に過去を忘れるようにしています。


都合のいい性格かもしれません。


3.三つめの選択肢には気をつけろ


これはユニークな考え方ですね。


「有力な選択肢が二つあったとき、1時間、2時間と考えたあげく、三つ目の手が思い浮かぶことがあるが、それが正しいときもあるが、外れが多い気がしている」


羽生さんによれば、最後に思いついた手は慎重に検討しないとミスにつながるそうです。


ある部門の戦略会議で、骨子になる考えを長考することがあります。


こんなとき、三つ目の考えを思いついたときには慎重になったほうがよいということです。


長考の末に思いついたことですから、その考えにすぐにでも飛びつくのが一般的でしょうが、その時に一瞬立ち止まり、最初の二つの考えをもう一度考え直すべきだ、ということかもしれません。


三人目の男()には気をつけろ!も当てはまるのでしょうか・・・・・・・・・・・・


最後に羽生さんはこう語っています。


「経験豊富とは、たくさん考えるんじゃなくて、たくさん考えないということ。経験を積むことによって、不必要な情報は捨てられる。足し算の蓄積で経験が生きるということではなくて、無駄なことを缶単に省くことができるというのが本当の意味での経験を生かすことなのかと思っています」


仕事でも人生でも、先が読めずに不安になることがあります。


しかし、その不安な時間に耐えることができるかどうかが経験の差ということになるのだと思います。


不安な時間に耐えることができない人というのは、人生においても恋愛においても、良い経験を積まなかった人ということかもしれません。