宝島社の挑戦は続く
昨年「くるりとユーミン」のコラボCDシングルが雑誌の形態にアレンジされ、全国の書店&コンビニで発売されました。
価格は680円。
仕掛けたのは宝島社。
販売数は15万セットと言われています。
いま、CDシングルが10万枚を超えることが極めて珍しい時代ですから、15万は大きな数字です。
取締役編集局長のSさんによる仕掛けです。
Sさんはタ大学の後輩なので、新雑局長になってから時々会っていますが、とにかく発想が斬新で出版社の人と話しているという気がしません。
宝島の精神そのものを具現化している編集局長です。
その宝島社がまたまたやってくれました。
「PE'Z × 土屋アンナ」のCD+DVDブックを全国の書店&コンビニで8月19日に発売します。
「CD+DVD」の2枚組に特製ポーチがついて税込価格1200円です。
安~い!
A4の雑誌サイズですが、中身はCDとDVD。
通常、CDショップで売られている商品と変わりません。
原盤の権利を持つレコード会社や音楽出版社にとっては新たな収益源になるので」大歓迎でしょう。
だってCDショップは全国に7000店しかありませんが、雑誌の形態をとれば、全国15000の書店と43000のコンビニが対象になるのですから、流通の規模が大きく拡大します。
流通の規模が拡大すれば、販売数字が伸びるので価格が下がります。
この傾向は宝島社だけではなく、他の出版社にも広がるでしょうから、レコード会社にとっては朗報です。
街のCDショップはさらなる打撃を被りますが、どう反撃するのでしょうか。
余計なお世話でしょうが、書店ルートで売れたCDやDVDはオリコンのヒットチャートの対象にはならないでしょうから、現在のヒットチャートの意味が益々薄れてしまいます。