ミキス・テオドラキス作曲「Z」のテーマ
私が学生時代、マンドリンオーケストラに所属していたことは、このブログで何度か紹介しました。
そして独学で編曲を学び、ポピュラー曲をマンドリンオーケストラ用にアレンジして演奏する楽しさを知りました。
そんな昔にアレンジした自身の手書きによるスコアを先輩が見つけてくれたのです。
映画「Z」のテーマ曲です。
超懐かしい!
長年別れていた子供に出会ったような嬉しさです。
確かにスコアに私の名前があります。
上からフルート、クラリネット、ホルン、ギター、1stマンドリン、2ndマンドリン、マンドラ、マンドセロ、コントラバス、パーカッションです。
現在もポピュラー曲をアレンジすることがありますが、こんなに綺麗な譜面を書くことはできません
映画「Z」とは・・・・・・・
1970年に製作されたフランス映画で、コンスタンタン=コスタ・ガブラスというギリシア出身の監督が演出した作品です。
軍事政権下の恐怖と陰謀を描いた問題作で、アカデミー外国語映画賞他、数々の映画賞に輝きました。
出演はイヴ・モンタン、シャン=ルイ・トランティニャン、ジャック・ペラン(製作も彼です)、イレーネ・パパス等で、この音楽を担当したのがミキス・テオドラキス です。
ギリシアが生んだ20世紀最大の作曲家で、左翼を代表する政治家でもあります。
リンクを貼ったのでクリックしてみてください。Topページで流れているのが「Z」のテーマです。
私はこの作曲家が大好き、というか、彼の才能と生き方をに心酔しており、映画作品そのものより彼が音楽を担当しているから観たという映画がいくつかあります。
「その男ゾルバ」、「戒厳令」、「魚が出てきた日」、「セルピコ」、「トロイアの女」などがそうですが、テオドラキスの音楽は祖国ギリシアの郷愁が色濃く、マンドリンに合うのです。
ミキス・テオドラキス、ニーノ・ロータ、ヘンリー・マンシーニ、エンニオ・モリコーネの4人は映画音楽業界の巨人として崇拝しています。
ところで私が編曲するときは大体次のような手順で行います。
1.オープニングを決める
聴衆をどうやって惹きつけるか?最初が肝腎です。
2.エンディングを決める
終わりよければ全てよし
3.テンポを決める
これはメトロノームを使い、結構ロジカルに決めます。
4.リズムを決める
全体の緩急です。ビギン?ボレロ?マンボ?タンゴ?
そうは言っても基本はフィーリングで、自分が感じたままをメモにとり、最後は独学で学んだ和声学が役に立ちますl。
ただ、ピアノが上手ではないので時間がかかることが難点です。
今秋の演奏家会用に「マイ・フェア・レディ」をアレンジしなければならないのですが・・・・・・・・このGW中に仕上げないと()
私の編曲手順を見るとプレゼンの手法に似ていますね。
1.クライアントを惹きつける最初のフレーズは?
2.クライアントに好印象を残す終わり方は?
3.話す速さはどのくらいが適切か?
4.全体の流れの緩急はどのようにつけるか?
編曲を学んだことで、自然とプレゼンの技法が身についたかもしれません。