退職後の新しい生き方を考えさせられる記事でした
昨日の年賀状で音楽業界を退職した後に介護事業を立ち上げたOさんのことを書きましたが、元旦の東京新聞に掲載された小さな囲み記事が私の目をひきました。
菊池正敏さん62歳。
56歳のときに、当時勤務していた大手ゼネコンを早期退職し、2003年に国際協力機構のシニアボランティアとしてラオスへ。
菊池さんは高校から続けていた柔道を、いつか海外で教えたいと思っていたそうです。
その「夢」を実現するために会社を早期退職して国際ボランティア機構に入り、ラオスへ行って柔道を教えることになったのです。
東南アジアを対象にした最大のスポーツイベント「東南アジア競技大会」の柔道の部でラオスの若者にメダルを獲らせたいという一念で通算5年以上もラオスに単身赴任しています。
その結果、今年の同競技大会でラオス柔道チームに金2個を含む11個のメダルをもたらしたのです。
海外遠征するにも金がない。国からの援助も勿論ない。
菊池さんは故郷の仲間や、柔道仲間にラオスの窮状を訴え100万円の寄付を集めたそうです。
菊池さんは共同通信のインタビューにこう応えました。
「故郷の長崎や大学時代を過ごした福岡で、親戚や仲間が支えてくれる」
菊池さんから出た感謝の言葉に、かつて所属していた企業の名前は出てきません。
同じシニアである私にとって考えさせられる記事でした。
私自身、3年前から始めた音楽活動にかける時間が、年々多くなっています。
仲間の中には折角人前で聴かせることができるようになったのだから、これを社会福祉のために生かしたいという者もいます。
事実、私の2年後輩が「おもひでチューズデー」 という昭和のナツメロだけを演奏して、老人ホーム等で演奏するボランティア活動を続けている人たちがいます。
偉いなあ~、と思います。
今の私には退職後を考える余裕など全くありません。
会社から私に与えられたミッションがあまりに多く、悪戦苦闘する毎日です。
でも、いつか菊池さんと同じようなことを考える時が来るのは間違いありません。
その時にどんな選択をするのか?
少しずつではあっても今から考えなくてはなりません。
できれば音楽に関わっていたいと思いますが、そうでなければ今までのキャリアとは全く関係ない生き方をしてみたいと思います。
いずれにしても、微力ではあっても何か社会に貢献できる活動をしたいと思います。