北海道文化放送(UHB)のスタッフと痛飲したすすきのの夜
札幌に1泊2日で出張しました。
タイミングよく(?)前日からの降雪で市内は雪化粧。
寒かったけれど、札幌には雪が似合います。
出張の目的はUHBで放送されている「里田まいのふわふわミニョン」の中にあるモバイルECのコーナー「コレカフェ」の収録立会いです。
同番組は11月から毎週水曜日の深夜に放送されていますが、番組企画の原点が「コレカフェ」というモバイルECのコーナーなのです。
放送収入が苦戦しているテレビ局の合言葉は「放送外収入」の確保。
中でもテレビのリーチを利用した通販番組にその活路を求めていますが、単なる通販番組ではなく番組そのものの流れに即した企画性のあるバラエティ番組にしたい!
そんなところが原点になり企画されたものです。
私の部署が中心になり、UHBとシーエー・モバイルというモバイルECで実績のある大手とを組み合わせ、その企画にアップフロントという大手事務所が協力してくれたという流れで成立した番組です。
もちろん里田まいさんが北海道出身アーティストだということが大きな要素でしょう。
この番組が先週の放送で深夜ながら5.3%の視聴率を獲得。番組及びコレカフェのサイトを通じての売上も徐々に上がってきています。
嬉しかったのはUHB本社にお邪魔したところ、編成局の廊下に「里田まいのふわふわミニョン 5.3%」の紙が張り出されていたことです。
この番組を企画してから立ち上がるまでには紆余曲折、前途多難な問題が数多くありました。
インターネットの業界では当たり前のことがテレビ放送になるとできないという制約が多く、番組の成立は一時暗礁に乗り上げましたが、UHBの皆さんの熱意が上層部を動かし、11月開始という変則な形でスタートしたのです。
UHBの編成局内にあるライツメディア推進部。ここにいるM中さんという副部長がキーパソンでした。
彼とは某アイドルグループの育成企画番組で知り合い、それが縁となり今回の仕事に結びつきました。
とにかくこのM中さんが熱い!語る!情熱丸出しの人なので、こちらが圧倒されます。
現在のテレビ局を変えたい!新しいことに挑戦したい!という意欲と行動力が並外れて大きいのです。
特に社内をネゴしていく行動力は抜群です。
このM中さんへのささやかな御礼も兼ねての会食をすすきのにある郷土料理屋「おが」というところで行いました。
M中さんの上司であるT部長やM編成局長も参加。このMさんが私と同年代ということもあり意気投合。
テレビとはどうあるべきか?なんていう深刻な話題も酒がすすむに連れて楽しくエスカレート。
UHBが放送していた「風のガーデン」の最終回が23.3%という高視聴率を獲得したことなどの話題もあり、いつしか話のテーマがテレビドラマに。
MさんがドラマのディレクターになりたくてUHBを受験したという昔話で盛り上がり、ドキュメンタリー番組で盛り上がり・・・・・・・・・・・・・・・話のネタが尽きませんから酒がすすみます。
今回UHBがこの番組を成立させるにあたって編成&営業がどれだけ協力して上層部を説得したのかということが私の心を強く打ちました。
編成と営業はテレビ局の両輪です。2つの部署が腹を割って話し合い、ひとつの実験的番組の実現に向け努力する。
当たり前のことなのですが、現実には案外難しいことが多いのかもしれません。
私の信条に「本気で飲めば相手も分かる」というのがありますが、まさに今回は体で実践。
3軒のハシゴ酒で目一杯二日酔いしてしまいましたが、何とも気持ちよい目覚めでした。
新しいことに挑戦する勇気と、それを実現させる行動力の強さが新しいビジネスを生むのだという至極当たり前のことですが、最近忘れ去られていることへの感動。
それもたった一人の人間の行動が変革の流れを加速させる。
人との出会いこそビジネスの原点であることも今回あらためて痛感しました。
そして現実のビジネスフィールドで汗をかいてくれているシーエー・モバイルの皆さん、ありがとうございます。担当のHさん、M役員に感謝です。
いま、この番組は地方のテレビ局から熱い眼差しで見られています。
理由は簡単です。
「どれだけの放送外収入を得られるか」に注目しているからです。
結果が全てです。
この番組の使命は大きいということを痛感した出張でした。