アダルトコンテンポラリー・チャートができました
今年の2月から米国の音楽業界紙ビルボードの日本でのライセンスを取得した(株)阪神コンテンツリンクがビルボードジャパンの名前で複数の音楽チャートを提供しています。
その中に「アダルトコンテンポラリー・チャート」 ができたそうで、早速のぞいてみました。
最新シングルチャートは以下のとおりです。
1位 I AM YOUR SINGER(サザンオールスターズ)
2位 さよなら夏の日(山下達郎)
3位 美しき生命(コールドプレー)
4位 ただ、ありがとう(Monkey Majik)
5位 ダニエル・パウダー(きみに今すぐ逢いたくて)
6位 キス・ア・ガール(ケイティ・ベリー)
7位 この瞬間、きっと夢じゃない(SMAP)
8位 あたらしい日(Every Little Thing)
9位 真夏の果実(サザンオールスターズ)
10位 HANABI(Mr.Chirdren)
J-POPのシングルベスト10チャートにだぶってランクインしているのは「I AM YOUR SINGER」、「あたらしい日」、「HANABI」の3曲です。
こういうチャートはラジオの放送回数を基準にして作られるので、興味があります。
なぜならば、数年前まではシングルヒットを生み出すのにラジオ媒体、特にFM放送が果たす役割が大きかったからです。
いまラジオのパワーが落ちていると言われています。
しかし、ラジオのリスナーはアダルト層にシフトしているわけですから、そこで支持される曲が新しい大人の市場を形成する可能性があります。
要はこのチャートが世の中的に権威あるものになるかどうかです。
その仕組みはこうなっています。
35歳以上に浸透している楽曲を(株)プランテックが提供しているエアプレーデータを基に指標化するのですが、まず35歳以上が主なリスナーであるラジオ番組をセレクト(AM:370、FM730)し、放送回数にエリア別人口と平均視聴率を乗じて算出するそうです。
SMAPもELTもミスチルも結構大人に支持されているんですね。
このチャートをビジネスにしているのが前述の(株)阪神コンテンツリンクという会社です。
阪神電鉄100%の子会社で、阪神電鉄グループ全てのコンテンツをビジネス化している会社ですから、もちろん阪神タイガースのコンテンツも管理しています。
さらに阪神電鉄沿線の広告媒体の販売や「ビルボード」の名前がついたAOR専門のライブレストラン「ビルボードジャパン」(東京はミッドタウンにあります)の運営もしています。
阪神タイガースとビルボードジャパン。
不思議な組み合わせですが、これを同じ会社で運営するなんて、面白い発想です!!
こういう組み合わせを発想できる人がこの会社にはいる、ということが大切なのではないでしょうか。