WEB2.0型プロモーションが主流になりつつある音楽業界
ご存じかと思いますが、私が勤めている会社は広告会社です。
それも、少し変わった広告会社で、クライアントの大半がレコード会社や映画配給会社というエンタメ系企業なんです。
音楽や映像はブロードバンド環境下での配信がかなりのスピードで浸透していますから、そのプロモーションスタイルも目まぐるしく変化しています。
そんな中、最近の音楽業界でのトレンドをひとつ紹介します。
いずれもサイバーエージェントが提供するサービスです。
サイバーエージェントには会員数が180万人を超える人気ブログサイト「アメブロ」があります。
いま、サイバーの藤田社長が、このアメブロ会員を軸に他社のブログやSNS系サイトと連携した広告配信事業に大変力を注いでいることは、彼のブログ他、多くのIT系ニュス欄で紹介されています。
そんなサイバーが提供している、いわゆるCGMサービスである「MicroAd」 と「mero mero park」 が音楽業界で人気のプロモーションアイテムになっています。
まず、MicroAd(マイクロアド)について紹介します。
これはコンテンツに連動した広告を自動で配信するクリック課金型広告です。
WEBサイトのコンテンツ内容の解析と、閲覧、ユーザーの属性を推測するユーザーマッチングにより、ユーザーに最適な広告を選び出して広告を配信します。
私のブログの一番下に付いているのがそうです。
配信先はBlogやニュースサイト、SNSなど、現在40社以上の媒体と提携しています。
料金も10,000円からで、クラスター別に配信先が選べ、最初に支払ったアカウント残高がゼロ円になるまでキャンペーンをはることができます。
新人のデビューに多くの宣伝費をかけることができないレコード会社にとっては、かなり効果的なのだと思います。
次に、mero mero park(メロメロパーク)について紹介します。
これは「メロメロパーク」という仮想エリアを核にしたSNS型プロモーションサイトのことで、パークに住む「メロ」という子どもを自らが育てながら、他の「メロ」たちと「メロダチ」になってコミュニケーションを増やしていくというコミュニケーション・サイトです。
この「メロ」は仮想のホーム内で育てることもできるし、自分のブログに貼り付けて育てることもできます。
現在、当社ではNTTコミュニケーションズが提供する「MUSICO」という音楽ダウンロード配信サイトとレコード会社が提供する音楽コンテンツとの連動をこのパーク内で運営しています。
メロメロパーク内に「MUSICO」にリンクしたMUSIC SHOPをオープンさせ、ここから絢香の新曲をダウンロードできたりするのです。
立ち上がったばかりのキャンペーンですが、初日に数千人の人がこのMUSIC SHOPを訪れたそうですから、まずは順調な滑り出しといえます。
今回は「音楽ダンロードサイト」と「レコード会社」の連動でしたが、このパーク内では、今後様々なSHOPを含めたバーチャルな展開が進んでいきそうです。
いま、セカンド・ライフがバブル的なブームになっていますが、若者をターゲットにしたエンタメ業界には、身近にあるSNS系のサイトやメロメロパークのように、ユーザーが手軽に参加できる仮想世界のほうが現実味を帯びていると思います。
エンタメ業界の宣伝を担当している方で、この広告手法に興味を持たれた方がいらっしゃったら、是非コメントをつけてください。こちらから連絡させていただきます。
メロメロパーク内では多くの「メロ」の動画を見ることができます。