6月21日パレスチナ報告会実施(その1)☆
6月21日に広島市留学生会館にて、今年度第一回目のパレスチナ教育支援事業の報告会を行いました
今回は現地駐在スタッフとスカイプで繋ぎ、現地から事業の活動報告を行うとともに、毎回好評をいただいている、ドラマ活用教育のアクティビティ体験も行いました!
当日の報告会の内容について、これから2回にわたって紹介させていただきたいと思います!
まず第一弾は、現地駐在スタッフからの活動報告の内容について。。。
今回の活動報告では、昨年1年間の活動内容とその成果を中心に紹介させていただきました
参加者の皆さまからは、「事業で行っているワークショップ(WS)の参加者は、ドラマ活用教育を職場でどのように実践しているの」、「事業を更に発展させていくための課題は
」など、積極的なご質問をいただきました
これらのご質問への回答も踏まえ、以下では当日の報告内容のポイントを紹介させていただきます
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★事業の活動の一つとして行っている「学校訪問」では、WS参加者(学校教員、ソーシャルワーカーなど)の81%が、ドラマ活用教育のアクティビティを子供たちに実践する能力を身に着けていることが確認された。
たとえば、ある理科の先生は、身体の器官の仕組みを分かりやすく説明するため、お腹を壊した男の子に胃や腸が話しかけるという寸劇を子供たちと一緒に作って実践した。
ワークショップでは、ドラマ活用教育の理論を紹介するだけでなく、実際の活用方法の体験ワークに重点を置いて実施してきたが、そのことが高い実践率へとつながったと考えている。
★学校でのドラマアクティビティの実践による子供たちの変化について、各受益者からは以下のような声が聞かれた。
・学校管理職「長所や弱点を発見したり、心理的な負担を解放するのに役立っている」
・WSに参加した教員「子供たちはよりよいリアクションを見せるようになった」
・保護者「攻撃的だった子が落ち着いた」
・子ども「人が怖くなくなって、自信が持てるようになった」
★事業成果の拡大に向けて今後取り組んでいく課題は、次の4つ。
①WS参加者がそれぞれの職場でドラマをより活用しやすい環境をつくるため、パレスチナ教育省やUNRWAへの一層の提言活動を行う。
②WS参加者の継続的な支援とドラマ活用教育を用いた子供のケア体制を広げていくため、この分野に関わる専門家のネットワークをより拡充させる。
③現在行っているヘブロンでの取り組みをモデルケースとして、ドラマ活用教育を用いた子供のケアの実践を他地域にも拡大させる。
④事業の効果を測る上で、定量評価を確立する(子供の心理尺度を測るアンケートテストSDQテストの活用など)。
活動報告の内容のポイントは以上です
次回は、当日行ったドラマアクティビティ体験について、紹介させていただきます!
引き続き、ぜひご覧ください
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