東京と広島で体験型セミナー実施(2月)
満開の桜が散り始め、すっかり暖かくなりました。
さて、すっかり報告が遅くなりましたが、2月に開催した体験型セミナー「占領状況下のストレス問題とパレスチナの子どもへのドラマ手法を通じた心理ケア」について、お伝えします。
今回の体験型セミナーは、パレスチナの子どもが抱える心理問題やその対策手法のひとつとしてのドラマを活用した心理ケア手法について参加者の方々に知っていただく事や、パレスチナ人講師との相互理解の向上を目的として行いました。
【東京】
2月19日は、東京の国立オリンピック記念青少年総合センターで約30名の方々に参加していただいて、開催しました。
最初に日本ドラマセラピー研究所 メンバーで認定ドラマセラピストの根岸氏から「パレスチナでは外は守られていない不安な空間だからこそ、表現の場はより貴重となり、この事業が学校でも提供されるようになれば安全空間づくりにもなりえる」など、専門家の立場からこの事業の役割や意義についてのお話がありました。
続いて、当団体パレスチナ事業プロジェクト・マネージャー兼パレスチナNGO「イエス・シアター」代表のムハンマド・イサ氏が、参加者と対話しながら事業の目的、スタッフ、活動内容について説明し、現地では様々な成果が上がりつつあると話しました。
その後、参加者に身体を使ってドラマ手法を体感してもらう「体験ワーク」を実施
6名ぐらいでグループをつくり、それぞれに家電を表現してもらうゲームを行い、各グループがFAX、洗濯機、冷蔵庫などを表現しまいた。
【広島】
2月23日は、広島の平和記念資料館東館地下1階会議室にて、約20名の方の参加していただいて、開催しました。
冒頭では、3月まで(公財)広島平和文化センター理事長でいらしたスティーブン・リーパー氏よりご挨拶をいただきました。「ドラマを活用した心理ケア手法とはユニークで興味深く、面白い企画であるので、参加者が少ないように見えるのは残念だ」と話されました。
(特活)子どもコミュニティネットひろしま 代表理事の小笠原氏より、過去50年を振り返り、日本の社会の変化とともに子どもにも影響がでていること、それを解決するためにドラマ手法を教育に取り入れることが必要であるとのお話がありました。
イサ氏は、東京でのセミナーと同様に現地活動について話し、子どもがドラマ教育から身に着けることのできるスキルが、将来的にはいかなる学科にも活用できる学習能力形成の重要な土台となりうるものだと、話しました。
広島での体験ワークは、2つのグループをつくり、それぞれ世界的に有名な「ジャックと豆の木」、「シンデレラ」などの童話を選び、グループで身体表現して相手のグループに当ててもらうゲームを行いました。
何かを表現するためには、その対象の特徴を的確に捉え、他者が理解しやすいような共通理解に沿ったかたちで表現することが必要です。この表現をグループのみんなと協力しながら行っていく点にも、このゲームのポイントがあります。
参加者の事後アンケートの中には、「ドラマを活用した心理ケア手法についてレクチャーを通じて頭で理解でき、実際に体感してみてさらによくわかった」という、嬉しい評価をいただきました。
また、「もっと体験的なワークに焦点をおいたイベントを」という、今後の企画を検討する上での貴重なコメントをいただきました。
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