新年度のご挨拶

地震対応に追われているうちに、23年度に入ってしまいました。

昨年度も1年間、様々な形で、ご支援・ご鞭撻いただいたみなさまに、心より御礼申し上げます。


ご報告が中断しておりましたが、お陰さまで、外務省から受託した平和構築人材育成事業も無事に終了しました。

ちょうど、アジア人研修員のほとんどが帰国する日に、あの地震がおきました。
朝早く広島を発った研修員は無事に出国することができましたが、
午後の出発便の研修員は、東京から広島に戻ってきたり、
羽田空港で何時間も待たされたりしました。
何と言っても、東京で地震を体験した彼らは、本当に怖かったでしょう。
多くの研修員が、地震未体験でしたので。。。
しかし、結果的に、全員、元気に帰国することができました。
帰国した研修員から、さっそく、地震お見舞いと励ましの連絡が続々と届き、心強く思います。

アジアの研修員のみでなく、ピースビルダーズが活動しているアフリカ等紛争後地域のみなさんからも、お見舞いの言葉をいただいています。
まだまだ自分の生活も大変で、しかも、通信状態も決してよくない地域なのに、素早く情報をキャッチして、すぐに国際電話などくれる彼らの優しさに、心温まります。

この気持ち、被災地にも届けなければ


今回の災害で、日本は、最大の援助国から、被援助国になりました。
世界中の人々が、口々に、｢日本は、自分の国が困っていた時に、助けてくれた｣と言います。
まさに、｢困ったときはお互いさま｣の精神ですね。
世界はちゃんとつながっています。


他方、平和構築人材育成事業の日本人研修員は、国連ボランティアとして途上国の現場で活動すべく、現在、鋭意、準備中です。
…と言いたいところですが、おとなしく待機しているような面々ではありませんでした。
｢時間が少しでもあるこの機会に｣と、東北に駆けつけている方も、多々おります…。
ピースビルダーズも、全国にいる研修員に力を借りて、活動しています。


｢平和構築のプロ｣を目指して本事業に参加した研修員
さっそく、即戦力になっています！！



一番の懸案事項は、
ルワンダからコーヒーの入荷が遅れ、休業状態のカフェ・パコ。
ルワンダコーヒー・マラバは、いつ届くのか。。。
世界のコーヒー需要が高まっている中、品質の高いマラバは、入手が困難になってきています。
これは、開店以来、マラバを看板商品にしてきたカフェ・パコにとっては少し淋しい気もしますが、
実は、現地の生産者のことを考えると、よいことです。
彼らの生産物が、世界の消費者に認められ、商業的な流通にのっているのですから
もはや、｢援助｣から卒業かもしれません。


門出のシーズンですね。
今は、まだ、困難な状況にいる方々にとっても、
どうか、未来が、明るく、希望に満ちたものになりますよう。。。