東日本大震災被災地支援(04.05) | ブログ版PB通信

東日本大震災被災地支援(04.05)

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ピースビルダーズのボランティアが南相馬市で活動するにあたり、現地のボランティアセンターとの調整を行いました。
仙台近郊の宮城県内などではボランティア希望者が殺到しているのに対して、南相馬市ではボランティア希望者が不足しています。
言うまでもなく、原発のためです。
一方で、屋内退避地域では家屋で孤立する方々も多いですから、個別訪問でのきめ細かい物資輸送の必要性が高まっています。
集積所でももっと人手がほしいところです。


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南相馬市では福島第一原発から20キロ圏内、30キロ圏内、圏外の三つに、市内が分断されています。
南相馬市が全て放射能で汚染されているかのように考えるのは、風評被害を広めることです。
20キロ圏内に入る地点では警察官が立ち入り禁止の札を出しています。
ただし、実際にその地点で放射線を測定すると、0.3マイクロシーベルトで、非常に低い値です。
放射線濃度は、原発からの距離だけで単純に決まるものではありません。
丘陵地が少なく、海岸にも面して風通しの良い南相馬市では、放射線を含んだ空気が滞留する傾向はありません。
こうした細かい事情を無視したところに、ボランティア希望者にすら避けられてしまうほどの風評被害が生まれてしまうのです。
正確な情報の把握が必要です。


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南相馬市の沿岸部は津波によって壊滅的被害を受けました。
民家のあった集落が消滅し、代わって破壊された防潮堤が至るところに転がっていたりします。


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地盤沈下を伴う被害が発生しているため、水没し続けている地帯が広がっていますが、原発から20キロ圏内では対応策は満足にとられておらず、放置されています。
自分の居住地域の様子を見に行くことすら公式にはまだ許されていません。

津波の破壊力は、電柱や電線等も次々となぎ倒し、民家は完全に破壊してしまうほどでした。
もちろんそれは南相馬市沿岸部においてだけでなく、他の壊滅地域においても同様だったでしょう。
しかし、
原発危機は、南相馬市南部を含む福島第一原発20キロ圏内の被災者だけに、自己の居住地域から戻ることも許さないという悲しみを与えました。

*尚、ピースビルダーズボランティアは、放射線量器を携行し安全には留意しています。基準値を超えた場合は退避マニュアルに従って圏外に退避する体制を整えています。



◆募金受付口座

広島銀行 本店 普通 3556132 特定非営利活動法人ピースビルダーズ

三菱東京UFJ銀行 広島中央支店 普通 1281204 特定非営利活動法人ピースビルダーズ

ゆうちょ銀行 五一八支店 普通 4292696 特定非営利活動法人ピースビルダーズ

*たくさんのご寄付をいただき、心より御礼申し上げます。今回、思いの他、全国からの反響が大きかったため、寄付の受付口座を地方銀行だけでなく、ゆうちょ銀行、全国の銀行に広げさせていただきました。
遠くからのご支援に、心強く感じると同時に、このご芳志を無駄にしないよう、より心を引き締めて活動してまいります。
銀行振込の際は、お手数ですが、お名前、ご連絡先、何でもひとこと、など、メールでご連絡いただければ幸いです。この口座は地震のためのご寄付専用ではありません。ピースビルダーズの他の活動(平和構築事業やフェアトレード事業などなど)のものと混乱しないためにも、また、より有効にご寄付を活用させていただくためにも、お差支えのない範囲で、メールでのご一報にご協力をお願いできれば幸いですface01



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