東日本大震災被災者支援(南相馬市の子どもたち) | ブログ版PB通信

東日本大震災被災者支援(南相馬市の子どもたち)

原発事故が起こってから、南相馬市は地震・津波の被災地の中でも特殊な状況に置かれています。
見えない放射線への不安や、いつ避難命令が出るかも分からない「緊急時避難準備区域」の設定など、
長期的な展望がたてられずに、複雑な心境のまま現地に残られている住民の方が大勢いらっしゃいます。

先日お話を伺った、南相馬市内にある保育園の園長先生は、
「この子たちがこれからの南相馬を支えていかなければいけないのだから、
彼らや彼女らの健康管理や放射線への対策は、自分たち大人が責任をもってやらなければいけない」
とおっしゃっていました。

ところが、この南相馬市の未来を背負った子どもたちですが、
行政によると、彼らは南相馬市には「いない」ことになっています

「緊急時避難準備区域」には、自力で避難することが難しい子どもは入らないよう呼びかけているためです。
園長先生は、子どもたちのために保育園を再開することを決め、そのための補助を行政にお願いに行かれたそうなのですが、このことを理由に断られてしまったそうです。
そうしなければ、次々と子どもが「緊急時避難準備区域」に戻ってきてしまう、という心配があったのでしょう。

しかし、実際には、それぞれの家庭の事情で帰って来ている保護者の方に連れ添われていたり、
避難所での生活にストレスをためてしまっていたり、
残念ながら転校先で差別を受けてきたりと、
色々な理由によって、子どもたちもこの「緊急時避難準備区域」に戻ってきています。

子どものための放射線対策は、園長先生のお言葉にもある通り、大人たちが考えるべきことで、
ひとつの方法として、放射線の影響を受ける可能性がある場所に子どもを立ち入らせないことは重要です。
同時に、それができないときに、どうやって次の方法をとるか、それを考えることも大人がやるべきことです。

南相馬を取り巻く状況は複雑ですが、その中で子どもたちをどうやって守っていくかについて、
ピースビルダーズは考えて活動していきます。
例えば、日常生活の中でどうやって放射線から身を守ることができるか、
それを分かりやすく説明したものを鋭意制作中です。



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