「人好き」が成功して「服好き」がうまくいかない理由の具体例 | ファッションをわかりやすく説明するスタイリスト土居コウタロウ ブログ大阪梅田東京新宿

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おしゃれや服装を「感性」や「センス」ではなく「わかりやすく理論的に」伝えています。


こんにちは!
昨日の記事の続きです(^^)


「人が好きなパーソナルスタイリスト」と

「服が好きなパーソナルスタイリスト」で、

成功と失敗が分かれます。


どんな時に?


どうやって?



その具体例をご紹介します。




パーソナルスタイリングは
「ショッピングに一緒に行ってその方に似合う服やTPOに合う服をご提案して、使えそうに思ったり、気に入ったら購入いただく」
というサービス(アドバイス)です。


例えば顔合わせ無く、初対面で似合う服を選んだとすると、それは「似合う服を選ぶサービス」になります。

クライアントさんのTPOや要望に合う服を選んだとすると「TPOに合う必要な服をご用意するサービス」になります。

スタイリストが持っているノウハウや診断法に合わせてその人に当てはめた服を選ぶと「スタイリストの意見を相手に当てはめるサービス」になります。



1つ目の「似合う服を選ぶサービス」は良い点と悪い点があります。


良い点→ 似合う服はその人に似合っている(調和する)ので、その人の個性(魅力とも言う)が引き立ちます。
(かっこいい人はよりかっこよく、可愛い人は合う可愛いさに)


悪い点→ 個性や魅力が出ると、日本では困ることがあります。
おしゃれさや魅力を出さない場所がたくさんあり、そこの場に合わないことがあります。

自分の個性がTPOに合わないことがあります。
(主婦なのに艶っぽいとか、幼稚園の先生なのにかっこよく迫力あるとか)


なので、
手当たり次第にスタイリストが似合うものを提案して、結果うまくいかないことがあります。



ーーーー

2つ目の
「TPOに合う必要な服をご用意するサービス」
はどうでしょうか。


これは着る機会がある服をスタイリングするということなので良いと思います。


では3つ目
「スタイリストのノウハウを相手に当てはめるスタイリング」

これは危ないですね。


スタイリストが良いと思っているものを勧めるということになりますが、
その良いというものが相手の「色々な事情」に合っているのか???
が大事になります。

合っていれば良いアドバイスになるし、合っていなければただの押し付けです。



こんな事件が起こり得ます。


『買うか?買わないか?悩む、、、
買っても着られるか?

似合うらしいけどいいのか?

勇気が出ない。おしゃれらしいけど自分の目にはそう思えない。

どうしよう。。。』


人からアドバイスを受けているクライアントさんは、アドバイス内容によっては理解できないのです。


ここです、
このタイミングです、
ここで人好きか、服好きかの
差が生まれるのです!


人好きな人はその人の気持ちをわかろうとします。

服好きな人は服を優先します。

これで信頼関係が崩れます。



服好きな人は「おしゃれをすることに慣れている」し、「おしゃれにすることはいいことだ」と思っています。


ですが、この混乱のタイミングで、クライアントさんは、『服ってそんなに大事なの?』と疑いが出ています。
(これでいいの?という疑いも含めて)


ここで説明もできずに押し切ると、信頼関係が崩れるのです。



【ここぞ!】
というときに服を優先して、
相手の人に何が起こっているのかをわかろうとしない人は、長続きしません。


人に興味がある人はここで『この人には何か止まるものがあるんだな。わからないとか、怖いのだな』と考えるのです。


自分は服をおしゃれにすることに慣れているが、他の人は違うし、抵抗や恐れが出るんだな、ということを理解できるのです。



はい。
長くなりましたが、服好きよりも人好きのスタイリストがうまくいく理由でした!


パーソナルスタイリングをやりたい人、すでにやっている人のヒントになれば幸いです。


では!
今日も素敵な夜を!

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