ウイグルについての講演会
昨日は、ウイグルについての講演会に参加しました。
18:30に開始。
司会者の挨拶
そのあと来賓者の紹介と講師の紹介がありました。
●講師の三浦小太郎先生
1990年代に北朝鮮の拉致問題や人権問題に関わり、
現在は「アジア自由民主連帯協議会」の事務局長として活動。
特定失踪者問題調査会幹事、新しい歴史教科書を作る会理事としても活動されております。
●三浦小太郎先生の講演
(項目に分けています。)
①地方議会で「チベット・ウイグル問題に対する意見書」が各地で可決されている
チベット・ウイグル問題がなぜ、地方議会で出てくるのか?
理由は、日本に多くのチベット・ウイグルの人が住んでおり、一部の方は帰化している。その方たちのほとんどが家族と連絡を取れない状態でいる。
そういった現状を国だけでなく、地方にも関わりがあることを知ってほしい。
また、国会で「中国の諸民族が直面する深刻な人権侵害行為を非難する」決議が共産党や立憲民主党が賛成したにもかかわらず、与党内でのゴタゴタで決議されなかったことを思うと、地方の声を上げることが一番重要だとおっしゃってました。
②ウイグルの現状
現在、ウイグル全土が強制収容所と化している。
表向きは「再教育センター」・「職業訓練所」というふうになっているが、
そこに80歳の人が入っている。(その方は施設内で亡くなったそうです。)
なぜ、この年で入所すること自体おかしい。
昔は、「中国共産党を批判した人だけが入る」けど、
今は、「ウイグル語を言った人」・「イスラム教の礼拝をした人」など、
ちょっとしたことでも、すぐに収容所に入れられる状態になっている。
③ウイグルの歴史
ウイグルは昔はソビエト連邦のもと、
「東トルキスタン共和国」として独立しました。
しかしながら、ヤルタ会談での密約で、
北モンゴル(現在は独立してモンゴル国)はソ連に、
ウイグルは中華民国が支配にすることになり、
第二次世界大戦後、ソ連が撤退。
そして、中国が国共内戦後、中国共産党が勝利し、
「中華人民共和国」が成立。
毛沢東はウイグルの首脳陣を北京に招いたのですが、
乗った飛行機が消息を絶ったそうです。
これについては毛沢東によって粛清されたとの報告があるそうです。
なお、日本は第二次世界大戦中に、満州・モンゴル・ウイグルを結んでソ連と中国との連携を絶つ戦略があったそうで、ウイグルの古老たちが日本が来てくれたらこんな事にはならなかったという話がありました。
④南モンゴル(内モンゴル)の現状
南モンゴルは現在、モンゴル語は禁止になっており、学校で教えることができなくなりました。
また、現在は7~8割が漢民族になっております。
先生いわく、安易な移民政策はしてはならないとおっしゃっていました。
ちなみに、内モンゴルには優秀な軍隊がいました。
それがモンゴル騎馬隊です。
元々は日本軍が整備したのですが、
第二次世界大戦で日本が敗戦後、
中国の国共内戦で共産党側について勝利の立役者になり、
その後、朝鮮戦争やチベット侵攻にも加わったそうです。
特にチベット侵攻は、その騎馬隊を生かした戦いをしたそうです。
最終的に、文化大革命によって滅ぼされました。
⑤中国共産党=山賊集団
昔、毛沢東は井岡山(せいこうざん)にこもって、中国共産党の地盤固めをしておりました。
当時は、山賊の一派はそこにいましたが、毛沢東はここに住まわせてほしいとねだられ仕方なく住まわせたところ、どんどんと伸長して、ついには山賊の親玉を粛清して乗っ取り、山賊の手下も毛沢東の指揮下に入りました。
これについては昔々に「水滸伝」という物語がありましたが、ほとんど一緒だとおっしゃっていました。
⑥無宗教の先は・・・
中国共産党は「宗教」を完全に排しています。
「宗教」というものは人によっては嫌な感じにみられますが、
本来は世の中の道理・道徳を教えるためのものであり、先祖への感謝、先人への感謝、この地に住まわせていることの感謝が大事だと思っております。
それがない中国は「力こそすべて」という論理で動いております。
力の強いものだけが生き残り、それ以外のものはデリートという論理です。
そういう論理なので、中国は監視システムを構築し、忠誠度を測るために密告制度にすることで、人が人を信じられない状態にまで追い込んでいます。
そして、強制収容所に入れられた人は、リンチされた上げく、臓器を抜き取られて亡くなるという運命にさらされます。
⑦今からやってほしいこと
第一は中国製品を買わないこと。
第二は清水ともみさんの漫画を広めて、ウイグルで起きている悲惨さを知ることです。
清水ともみさんの漫画については以下のサイトで無料で見れます。
●私の身に起きたこと ~とあるウイグル人女性の証言~https://www.mangaz.com/book/detail/188221
以上、質疑応答を含め約2時間の講演会でした。
最後に、過去に自分が書いたものも合わせてお読みください。
●不老不死(2017年2月25日の記事)
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