年金とシルバーシート | ショッピングニュース速報

年金とシルバーシート

らくだのひとりごと:席を譲らなかった若者 より

ある電車の中での出来事。座席に座っている若者2人と、座席に座れず立っている山登り帰りの老人3人(男1女2)との会話。

老人男:「最近の若い者は年寄りを立たせても平気なんだから」「ちょっと前は罪悪感からか寝たふりをしたもんだが、最近じゃ寝たフリもしないからふてぶてしい」と大声で若者へ問う。

どうも自分の前にいる若者に席を譲らせて女性2人を座らせたかったらしい。

若者:「あんたたちさぁ、山は歩けるのに電車では立てないの? それっておかしくない? 遊んできたんだろ? こっちはこれから仕事に行くところなんだよ。だいたいさぁ、俺みたいなヤツが土曜日も働いてあんたたちの年金を作ってやってるんだって分かってる? 俺があんたみたいなジジイになったら年金なんてもらえなくて、優雅に山登りなんてやっていられないんだよ。とにかく座りたかったらシルバーシートに行けよ」

確かに考えさせられる話だ。「老人に席を譲りましょう」この言葉は幼い頃からよく聞かされた台詞だ。
しかしこの真意は「体の不自由な老人」や「ハンディキャップを持った人」に席を譲ろうという事であり、健康な老人に当てはまる物ではないと思う。

都合のいい時は老人で、都合の悪い時は「年寄り扱いをするな」と言い出す人。これは若者(特に中高生頃)も都合のいい時は「もう大人だから」と言い、都合の悪い時は未成年を主張するのと似ている。

今の年金制度は若者が多く老人が少ない人口ピラミッドの頃できた制度。その制度を正常な人口ピラミッドが形成されない現在、そして未来まで継続しようとすれば無理が出るのは当たり前。無理が出る分は公的資金つまり税金の投入となる。

そろそろ公的年金制度は廃止して、民間の保険のような積み立て型にしていく方が合理的だと思う。
我々が老人の頃に年金が確実にもらえるという保証はどこにも無いのだから。