地元産のクロモジを使った蒸留会に参加しました。
といっても、テーマは精油のお話ではなくて、
地元の森林についての現状を知ること。
精油は森林組合さんが伐採してきた間伐材を使った副産物です。
日本の森林面積は、国土のおよそ67%(3分の2)だそう。
意外に多い?!
地球規模では、森林は陸地面積のおよそ30%。
世界では温暖化などで森林は年々減少傾向にありますが
日本の森林面積はほぼ変わらず なのだそう!
これも意外?!
逆に、森林蓄積(樹木の幹の体積)は増えてきているとのこと。
これは、樹木が伐採するサイズに成長しているのに
放置されている状態なのですって。
背景には、安価な輸入材ばかり使い、
国産の樹木を使わないことがあげられるそうです。
この状態が続くと、老木は次々と朽ちていき森は荒れ放題の危険が!
育った樹木は適切な時期に伐採して、また新しく木を植える、
若い木の方が老木より呼吸(成長)が盛んでCO2の蓄積も大きく
それが地球温暖化の貢献にもにつながっていく。
ということです。
木も地産地消がエコなのですね・・・・・
木は成長が遅く、寿命が長い植物です。
伐採して新しい木を植えることは
未来のこどもたちへの遺産として受け継がれていくんですね。
スケールの大きさを感じました。
そんなお話で感動しているうちにクロモジ蒸留が終了しました。
植樹林で育つ木の中で、クロモジは成長が早い方で、
放っておくと杉の成長を妨げることになるそうです。
なので、定期的は伐採が必要不可欠とのこと。
クロモジといえば、ローズウッドのような芳香が特徴ですよね~。
ローズウッドは絶滅危惧種で保護が必要ですが、
以外にも、身近なところで素晴らしい香りを持つ木が育っていて
伐採することが森の保護につながっていて・・・・・
これからはローズウッドよりクロモジを使おうっと
クロモジと並んで香りのよい精油が取れる木に
ニオイコブシがありますが、こちらは成長が遅いので
たくさんは採れないそうです。
精油が採れる率も低い=高価になるのは仕方がないですね。
蒸留後のクロモジ。
ホカホカよい香りがあたりに充満~♡
最後にご担当者様から、
「電気を使って蒸留したり、
間伐材をガソリンを使って細かく粉砕したり、
エコの視点で考えると、こうした方法も今後は改善の余地があります」
と、お話があり、商業ベースでの採算性とどう折り合いをつけていくのか
考えさせられました。
長々とした記事にお付き合いいただき感謝です♡
暑い日が続きます。どうぞ皆様ご自愛くださいね。