不思議なことに話し言葉には天才児論はありません。
1歳児が1歳半で話し始めると正常、
2~4歳で話し始めると遅れがあると言います。
話し言葉には正常と送れた発達という考え方しかありません。
子どもは生まれた瞬間から話し言葉の練習をしています。
朝から晩まで、家の中で話し言葉を聞いているのです。
だから、もしも精神生理学的に成熟しておれば、
もっと早くから話すようになるはずです。
これは話す能力の発達にとって理想的な条件が成熟期以前か羅揃い、
発達と成熟が同時に進行しています。
それに対して数学、物理、化学の分野では、
話し言葉と同じように条件が周りにあるでしょうか。
もちろん、答えはノーです。家庭でも保育園や幼稚園でも、
当然学校でも、常識にとらわれ、過去に例がないからと言って、
そんな条件を作らせようとはしない。
NPO法人国際臨床保育研究所