現実的なスタートアップの成長戦略で実践することを3つだけ

 

スタートアップの成長戦略や成功事例については、多くの情報がWeb上で語られています。

 

けれど、特に初期段階、また、行おうとしている事業の想定規模によっては、どのようにして成長を促進するか、全くプロセスが違う場合もあります。

 

実際に筆者が実践した3つのステップがあります。

 

これらのステップを解説することが、会社が成長して落ち着くまでのプロセスや、小規模事業者として、スゴく小さくても、堅実に成果を上げるために役に立てば幸いです。

 

マーケットリサーチについて

事業を垂直立ち上げで何百億から何千億という市場を狙うのでなければ、小さく始める企業からのマーケットリサーチは地味に感じてしまうかもしれません。
 
けれど、このリサーチ活動は起業目的そのものだと考えるので、
 
  • すでにずっとその業界にいた
  • その分野の専門職である
  • 業界ですでに実績を持っている
というようなロケットスタートが可能な状態だとしても必要なプロセスです。
 
筆者の場合は、起業したら実績は全て0からのスタート、色々と時期も重なって全てのプロジェクトが延期になり、まずはコツコツと、自分でコントロールできる実績づくりの時間を多くとることにしました。
 
映画の宣伝に必要なティザーサイトや、Webを通じて、宣伝費を抑えつつ人に知ってもらうためのことをずっとやっていたので、まず始めたのがブログ型のWebサイトになるユニコブログです。
 
この時(2019年当時)、業界によって、まだ日本ではサブドメインやサブディレクトリを活用したWeb主体のオウンドメディアがない企業が多かったので、まずは雑記で多くのカテゴリーを扱いつつ、自分の経験してきた業界の情報を積み上げつつ、集客準備をしていました。
 

プロダクト開発

筆者の場合は、よく言うのがアイコンメーカーのリンクリングミー®︎です。
 
オウンドメディアに「ちょっとしたWebアプリ」を入れてみたり、「PWAなども組み込むと面白いですよ」みたいな感じで話をするために開発したプロダクトです。
 
起業、スタートアップで始める時には、メインになる事業に少しだけスパイスになるような話のネタを盛り込めるように現物を作っておくのは大事です。
 
プロトタイプでも問題ありません。
 
また、今は、自分自身がプログラムできなくても、プロトタイプレベルでの要件定義で、とりあえずの見た目、限定された条件の入力と出力をするWebアプリなどを作れる環境がたくさんあります。
 
資金調達などができてからエンジニアリングができる方に相談する順番でも有効です。
 

創業時のチームビルディング

筆者の会社自体は1人ですが、創業時には、筆者が借りた事務所で、それぞれが自分の専門領域でフリーランスだったり、すでに法人化した人もいたりするチームで始まりました。
 
互いの得意な部分を補完しあって、当時、後から新しく入ったメンバーの中には、そこから個人事業主ではなく、法人化して事業を営んでいるメンバーもいます。
 

なので、この辺りについては、最初から従業員を雇用するという選択肢ではなく、専門領域を持つメンバーに支えてもらいながら事業化していく、という方法も有効ということを知ってもらえれば幸いです。

 

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