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すべてを「Yes」と受け入れる男の大騒動。
ジム・キャリーの久々のコメディを観てみました。
ジム・キャリーはサスペンスやシリアスな作品より、やっぱりコメディですね。彼の魅力が存分に味わえます。
「ライアー ライアー」や「トゥルーマン・ショー」が好きな人にはおススメですね。
「ライアー ライアー」では、嘘をつくことができない男を演じたジム・キャリーですが、この作品では「Noとは言えない男」を演じています。
カール・アレンは融資担当の銀行マン。相談に来る客にはいつも「No」と断り続ける日々。プライベートでも友人ピーターやルーニーから誘いを受けても言い訳でごまかしながら、断り続ける無気力な生活をしていました。
そんな彼に見切りをつけたのか別れた妻ステファニーには新しい恋人が・・・バツイチの彼は2人がイチャつく姿を目撃してさらに意気消沈・・・。
そんなある日。知り合いだったニック・レインと再会します。世界中を旅して来たというニックはこう言うのです。
「イエスマンになった。」
と・・・。セミナーのパンフレットを渡されたカールは参加してみるのですが、そこでセミナー講師でイエスマンの指導者テレンスから誓約を立てられてしまいます。
「決断を求められる機会があるたびに、それが何であれ君の答えはイエスだ。」
「もし反対の言葉を言ったら、災いが待ち受けるだろう。」
はたして、カールのその後は・・・。
ここからが俄然面白くなります。「No」と言った途端、本当に災いを受けてしまったり、無理な要求でも「Yes」と言わざるを得なかったり・・・。でも「Yes」と言うと、ちょっぴり幸せにもなれるんですよねぇ。
頼まれたことを断るより受け入れた方が「いいことしたなぁ。」と思えますからね。でもカールの頼まれごとは尋常ではないのですけどね(^_^;
カール演じるジム・キャリーがとにかく笑わせます。カールは彼にしか演じられないでしょうね。しかし、この作品はジム・キャリーだけが笑わせているわけではありません。
隣人の老婦人ティリー。初登場の時から何かあるなぁと思っていたのですが・・・やっぱりでした(^_^;
銀行の支店長ノーマン。彼が面白いんですよねぇ。ジム・キャリーとも息がピッタリです。「300 <スリーハンドレッド>」のコスプレが私にはツボでした(^-^)
そして、カールの恋人となるアリソン。彼女も相当変わってましたね。「ジョギング・フォト」っていったい・・・(^_^;
あとは、何と言っても未来型バンド「ミュウヒハウゼン症候群」。彼女たちは登場シーンから笑えます。
でも、サウンドは意外とCool♪私は結構好きですよ。11:00やら10:59やら、判るような判らないような歌詞もCoolでした(^_^;
アリソン役のゾーイ・デシャネルは、よくこの役を引き受けたなぁ。「ハプニング」での演技よりも印象に残ります。可愛いしね(*^_^*)
DVDの特典には「ミュウヒハウゼン症候群」のその後も描かれています。まさか、あんなことになっていようとは・・・。監督のペイトン・リードが悪ノリで作ったようにしか思えませんね(^_^;
ジム・キャリーに話を戻すと、初めは「彼も老けたなぁ。」という印象がありました。友人ピーター役のブラッドリー・クーパーやアリソン役のゾーイ・デシャネルとは10歳以上も離れていますからね。
でも、それは「No」と言い続けてきたネガティブなカールだったから・・・「Yes」と答え、幸せになっていくカールを演じるジム・キャリーの何と若々しいこと。
笑顔や表情を豊かにすることが幸せになる若さの秘訣なのだとジム・キャリーが身を持って伝えているようでした。
しかし、「Yes」と言い続けることが幸せを呼ぶのか・・・それは、この作品の中に答えがあります(^_^;
Title:
YES MAN
Country:
USA/Australia (2008)
Cast:
(Carl Allen)JIM CARREY
(Allison)ZOOEY DESCHANEL
(Peter)BRADLEY COOPER
(Nick)JOHN MICHAEL HIGGINS
(Norman)RHYS DARBY
(Rooney)DANNY MASTERSON
(Tillie)FIONNULA FLANAGAN
(Terrence Bundley)TERENCE STAMP
(Lucy Barnes)SASHA ALEXANDER
(Stephanie)MOLLY SIMS
Director:
PEYTON REED
