監督:アダム・ブルックス
キャスト:ジョーダナ・ブリュースター、クリストファー・エクルストン、キャメロン・ディアス、ブライス・ダナー
製作:2001年、アメリカ
1969年、サンフランシスコ。父の死を乗り越えた仲の良い姉妹。自由奔放な姉フェイスは父が残した財産を使って、父の教えの下、ヨーロッパへ旅立つが二度と帰ってこなかった・・・。
7年後、高校を卒業した妹フィービーは自殺したことがわかった姉の面影を未だに引きずっていた。自殺の原因を探ろうともしない母とも衝突してしまい、フィービーは一人で姉の足跡を辿る旅へ出た・・・。
そして、姉と共に旅立ったウルフと出会い、フィービーは姉の死の真実を知ることになる・・・。
Comment:
フィービーの少女から大人へ成長を描いたロードムービー。
でも心温まるハートウォーミングな物語だと思いきやまったく違いました。
フィービーの旅の間にウルフから聞かされるフェイスの人生が突飛過ぎます。
ヒッピーなフェイスとウルフ。反社会運動に参加していたが、好奇心旺盛なフェイスはより刺激を求めるために革命家とは名ばかりのテロリスト集団に仲間入りしてしまいます。
あれ?この作品って社会派ドラマだったの?とでも言うくらい。
でも、話が薄っぺらいかなぁ。
フェイスの話は彼女が自殺する原因を作るためだけに用意された印象を受けます。
時代的な要素もあるのかもしれませんが、ここは社会的な話は抜きにして、フィービーの旅とフェイスとの思い出話だけでよかったのでは・・・?
姉のフェイス役にはキャメロン・ディアス。
う~ん・・・とても姉妹には見えません。親子って感じです。歳の離れた姉妹という設定なのでしょうか。そのせいか、7年後の母親とフィービーが祖母と孫に見えます。
さらに姉妹が似ていない。フェイスは母親、フィービーは父親の血を引いた設定・・・なのかなぁ。
・・・にしても無理があります。
ウルフ役にはクリストファー・エクルストン。髪型と服装で印象がガラッと変わります。でもフィービーと2人で旅をしたとはいえ、愛した姉の妹とねぇ・・・罪の意識はどこへやら。
設定が余りにも飛躍し過ぎて、少し興醒めしてしまいました・・・残念。