AI新世 人工知能と人類の行方
AI新世 人工知能と人類の行方
小林亮太 篠本滋
[監修]甘利俊一
はじめに
人工知能(AI)の本。“はじめに”では、これまでのAI(人工知能)に関する経緯や出来事が述べられている。ディープブルー、パウル=クルッツェン等、そして、「構成」、編著者紹介。
農業とAI
農業に関する記述多し。農作業用のドローン。農作業用のロボット。上空から農薬散布を行うドローン。田植えロボット。稲刈りロボット。作地面積を計算するAI。いちご。
人工知能(というかコンピュータ)の黎明期
アラン=チューリング。フォン=ノイマン。チューリングマシン、ABCコンピュータ、コロッサス、ENIACの歴史。IBMの歴史。
人工知能の現在
レイ=カーツワイル。ジェフリー=ヒントン。ブレイクスルーは起きるか?新薬の開発等。
人工知能の未来
スカイネットの悪夢か?人類とAIの共存か?AGI(汎用人工知能)、ASI(人工超知性)等。
AIの顔認識
ようやく「猫」の顔を認識できるようになってきたAI。現在のAI=人間の顔なら百人くらいまでなら識別可能。
ゲーム
ディープブルー、アルファ碁、等。チェス、囲碁、将棋、ポーカー等、単純なゲームを得意とするAI。人間では、AIに対して、オセロゲームで歯が立たなくなったのが、何十年前の話である。
AIと脳
ひと昔前のAIでは、AIが、人間の脳と同じ思考様式で考えようとすると、CPUが焼け付くという問題があった。
問題
ディープフェイク。政治的な問題。ブルーカラー(およびホワイトカラー)の労働が奪われる可能性。うそ、誇張、詐欺的手法等のネット上での拡散。その他のいくつかの問題。
これからの展望
現在、主流となっているAIは、超優秀なものではなく、中堅どころのAIである。人間は、その中堅どころのAIと協働することによって、職を失うことなく、作業効率を上げることができる。これによって、人類の失職と作業効率の鈍化という、二大問題を解決することができるだろうと目されている。このようなワーキングスタイルが、今後、主流となり、現在、いわれているような、資本主義の停滞を打開することにつながるだろう。
おわりに
編著者らの簡単な来歴紹介、近況状況が語られている。編集者、訳者、グラフィックアーティストらへのねぎらいの言葉が述べられている。