競馬を科学する
競馬を科学する
競馬を科学する。類種の書籍ならすでに巷にぼう大な額面が存在するだろう。しかし、あえて、やる、ということです。“競馬を科学する”にあたっては、科学的なアプローチ、数学的なアプローチ、統計学的なアプローチ、そして、確率論的なアプローチ、などが存在するだろう。
競馬関連キーワード
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孫臏の故事が参考になるだろう。孫臏は、ある日、自分の主君である斉王と戦車競走を見物する機会があった。斉王は、この時、戦車競走の会場で営まれている賭けに参加していた。そこで王は、孫臏に対し、どうしたら賭けに勝てるか助言をあおいだ。孫臏、答えて曰く、「まず、お手持ちの一番強い馬(戦車)と相手の一番弱い馬(戦車)を競わせなさい。(以下略)」まず、自分の手持ちの最強を相手の最弱に当てる。次に、自分の次に強い馬と相手のそこそこ強い馬を当てる。あとは同じ要領で順ぐりに組み合わせを作っていく...。このやり方で組み合わせを作っていき、最終的に最初の組み合わせ(自分の最強対相手の最弱)に戻る...。この孫臏の助言に従って賭けを行ったところ、王は、勝負(賭け)に勝つことができた。組み合わせの結果、自分の手持ちの馬の中で最も弱い馬が相手の馬の中で最も強い馬と当たることとなり、結果、敗れているが、全体として損害を利益が上回っており、トータルでは、勝つことができたのである。斉王は、この結果に驚くと同時に感激して、孫臏を激賞した。孫臏、応じて曰く「今回のことは、生活における諸々の作事と同じことです。このことは、また、戦(いくさ)にもあてはまります。何事も事(こと)を行うためには多少の犠牲はつきものということです。百戦百勝は現実的にはむずかしいというのなら、少損を出して大きく元を取る、ということです。多くの場合、犠牲の上に勝利は成り立つのです。勝負事においてこのことは鉄則です。」
競馬にも同じことが言えるだろう。孫臏のこの教えは、競馬にも活かせるのである。上述の文章は、競馬というより兵馬だが。百戦百勝は現実的にはほぼ不可能だろう。ならば、犠牲を最小限におさえ、トータルでは、勝利を拾う。こういうことが競馬にもあてはまるだろう。
小さく負けて、大きく勝つ。これが勝負事における鉄則である。