地獄の辞典 第四回
悪魔
『オカルトの事典』による解釈…総称
仏教による解釈…
「悪魔」という単語自体もともと仏教語である。サンスクリット語(梵語=サンスカール)では、マーラ=パーピマーというものである。その主たる役割は、聖人や高僧を悪の道に唆して堕落させるというものである。そういう点では、キリスト教の悪魔(悪霊)と変わらない。
仏教の悪魔…
第六天(他化自在天)などの高位の天界を住居とする種族。波旬王をその総帥とする。六道輪廻の中にあって唯一、輪廻の法則に従わない種族。上述のように聖人・高僧を堕落させるという役割を持っている。その正体は、菩薩とする説も存在する。