皆さんこんにちは〜。

唐突ですが、皆さんは悩み事があって辛い状況が続く時、ふらっと入った本屋さんで本を探すならどのカテゴリーの書棚に向かいますか?

 

直接その悩み解決につながる書籍(例えば子育てや夫婦関係、職場の人間関係、転職、離婚手続きなど)をまず探す方が多いと思いますが、同じような問題を何度も繰り返してしまう時やどうしていいかわからないような時、ふと目にはいるのはスピリチュアルや宗教(お坊さんやシスターが書いた本など)のものも多いと思います。

 

これはある意味自然な事で、そもそも「幸せになるための概念(幸せでない人〜幸せな人)」というのは歴史的には宗教やスピリチュアルの分野で主に語られてきたもので、実際に信仰のある人やスピリチュアルな人は幸福感の高い人が多いとも言われています。

 

私自身は無宗教で、日本人によくあるお盆にはお寺さんに来ていただき、クリスマスはチキンを焼いてお祝いし、新年は神社に初詣する」タイプですが、私の祖母はクリスチャンだし、海外で暮らしていた時や震災の時などは心の拠り所となる宗教がある人はこういう時に強いなぁ・・と感じた事もあり、仏教やキリスト教の書籍もちょこちょこ読みます。

 

 


無宗教というよりも、
特定の宗教に属さないけれど
人智を超えた大いなるものすべてに畏敬の念を抱く感じ。
八百万の神という感覚も、自分教という考えもわかる。

 

 

スピリチュアルも同様に、「引き寄せの法則」や「思考は現実化する」系の本は心理学と併せて興味をもったものは読んできましたし、私自身もある意味今の状況を「引き寄せた」とも思っているので、広い意味での概念的なスピリチュアルについては肯定派です。

「『幸せは自分次第』に辿り着くまで」のシリーズに書きましたが、私の結婚生活は自分達の家賃の倍を義実家に仕送りするところからスタートしています。
どれ位だったかと言うと、私の手取り給料の7割が仕送りで消えていた感じ。

その頃は本当に、今も将来も不安しかない・・・と思っていたし、いつもいつも、ずっとずっとお金の事を心配していました。


穴の空いたバケツで水を汲み続けているとか、栓をしてないお風呂にずーっとお湯をためようとしてる感じ。

 

まずは穴を塞ぎたくて、まずはちゃんと栓をしたくて、義両親に変わってもらわなければ子供達の将来はないし、我が家の将来もないと必死でした。

どれぐらい心配していたかと言うと、心配しすぎて身体に症状が出ちゃって、不安を解消したくてFP3級の資格を取っちゃうほど!

でも、資格が取れるほど知識がついても、それが義実家にはなかなか伝わらないもどかしさが逆にストレスになって、なんとか理解してもらわなければと余計に不安が増すと言う、まさに蟻地獄的無限ループ。

タイプが全く違う義母と私の間に挟まれた旦那も悲惨で、たまりかねて会社に行くフリをして家を出てそのまま遠くまで行ってぼーっと過ごしてから帰って来た事も1度あったそう。

我が家は10年前、ほんまにそんなんでした。

 


 

 

その頃に出会ったのが「アドラー心理学」と「引き寄せの法則」だったので、スピリチュアルにどっぷりとはまっていても全く不思議じゃなかったと思います。

 

でも、結論として私は心理学を学んで、まずは夫と子ども、そして義母への接し方を変えた結果どんどん自分自身が楽になり、今ではこうして経済的な不安もなく家族平和に暮らせるようになりました。

不思議なもので、あんなに「なんとか変わってもらわなければ」と思っていた義母達が変わらなくても、私が自分の在り方と行動を変えた結果、心の平穏も取り戻せたし、さらに結果として我が家の世帯収入は当時の2倍になったんです。

今私は好きな人達に囲まれて、好きな事を仕事にして、好きな街にある好きなもので揃えた家で安心して暮らせています。


その当時、結婚式を挙げるのも無理だと思ったし、子どももせめて1人は産みたいけど2人は無理かな・・と思ったし、ましてや戸建てなんて夢のまた夢かと思っていました。

だから時々ぼーっとしながら、「引き寄せって本当にあるよねぇ」と思います。

なのに。
どうして私はこの経験を「引き寄せの法則」等のスピリチュアルではなく、「心理学」から説明するのでしょうか。

 

 

宗教を学ぶ事はとても意義深い。
そしてスピリチュアルな世界もあると思う。
ただこの分野こそ「誰から学ぶか」だと思う。

なぜ私は「心理学的に伝える事」を選んだのかというと、
「論理的である事」
「客観的である事」
「再現性がある事」

を最も重視しているからです。

 

心理学はもともと鬱やPTSDに苦しむ人をどのように社会復帰させていくか(マイナスをゼロにする)・・という時代のニーズを元に発展してきた学問でしたが、せっかく社会復帰するまでに回復した人も「幸せ(プラス)」というまでに至らない事がありました。

この事に気付いたペンシルバニア大学のマーティンセリグマン博士が90年代に「すでに幸せな人を心理学的に研究したら『幸せを作る要因』がわかるのではないか?」(ゼロをプラスにする)と考えてポジティブ心理学を提唱し、研究され始めたという経緯があります。

つまりは、それまでは宗教やスピリチュアルで語られていた「ゼロからプラス」につながる概念などを心理学者が科学的に研究し始め、エビデンスに基づいて説明し始めたという事です。

これって本当に画期的なことじゃないでしょうか。

私自身の変化も、引き寄せの法則でも
説明することはできると思います。
「結婚」「子ども」「仕事」「家」「お金」

全部「こうしたら引き寄せました」と話せると思う。
でもやっぱり、私は科学的に・現実的に伝えたい。

スピリチュアルの難しいところは、「宇宙」や「波動」や「エネルギー」など、言いたい事はなんとなくイメージできるけど「論理的」「客観的」「具体的」とは言えない事。

 

私がイメージできるのはこのぐらいまでで、「過去世」とか「ハイヤーセルフ」とか「なんとかの声」とかになってくると、もう信じるか信じないかの話になって来ませんか?
 

だったら私はまだ「潜在意識」など心理学や脳科学的な説明の方が理解できる。

 

そして何より、スピリチュアルはやはり玉石混交が激しくて、中には怪しげなものが多々ある事!!

特に「稼げる」「お金」と結びついたスピリチュアル。

セッションやセミナー、DVDや開運グッズ(パワーストーンや水晶などの古典的なものから、浄化作用のあるバスソルトや願いを叶えるなんとかオイルなど。。)が異様に高額なケースが多く、カルトや悪徳商法と紙一重なものも見受けられます。


本来スピリチュアルで伝えられる内容はウェルビーイングの本質と同じで、「お金」や「稼げるようになる」という事と直接結びついて語られるはずのものではないはずなんです。

「豊かになる」とは「豊かさを感じられるようになる」「精神的に豊かになる」事であって、「経済的に豊かになる」「お金持ちになる」という意味ではないのですが、ここをうまくすり替えて高額商品(セミナー・セッション・物販すべて)の販売に繋げているスピリチュアルが多すぎる。

それにはまってしまって心配になる人も、残念ながら私の周りにもいる。

できる事なら、このブログでちゃんとエビデンスに基づいた情報を発信する事で、「あなたがはまってお金をつぎ込んでいるそのスピリチュアル、本当に大丈夫ですか?」という事も伝えら得たらいいなぁと思っています。

 

・・・となると、次のテーマは「お金と幸せの関係」だな。