バーコードリーダーを活用しよう | バンコクで働く社長のBLOG

バーコードリーダーを活用しよう

昨日、お会いした日本人の方から、「BLOG全然更新してないよね。」と言われまして、今年は少し更新回数を増やしていこうと思っています。BLOGを僕の会社の営業ツールに使うつもりは更々ないのですが、僕の立場では、このBLOGを見て問い合わせてくださる方は、すみからすみまで読んでから問い合わせてくださるので、仕事の話になっても話しがスムーズに進みます。読者の立場では、僕の会社の浮き沈みや、社員の様子など人の人生を盗み見るような面白さがあるようです。問い合わせに関しては基本的に100%ご返答しておりますので、画面右側の連絡先よりご連絡下さい。




ウチの会社は工場の生産管理システムを専門に構築しています。パッケージといわれる出来合いの製品の導入が困難な会社(工場)が対象です。生産管理システムを導入するというのは、『高い!』というイメージが強いらしく、タイには人件費を削減するために進出したのに、システムなんて入れたら、何のためにタイに来たのか分からないと仰る方もかなりいらっしゃいます。




そういう工場で生産管理の基本である在庫管理がどうなっているかと言うと、いまだに紙に在庫数を書いて、それをまとめてオペレーターがエクセルに入力していたりします。それで、入力ミスが多い、タイ人は出来が悪いとお嘆きなのですが、トレーが何段にも重なっていてごちゃごちゃした現場でキチント数を数えて間違えなく紙に書いていくのは日本人でも難しいと思います。




中規模以下(従業員400名以下)の会社で生産管理が上手くいっている会社さんは、間違えなく自社内でアクセスやエクセルで管理システムを作っています。必要に迫られて作っているので、非常に無駄なく、必要な機能だけで作られています。ただバーコードを使っている会社さんが以外に少ないので、是非使って頂きたいと思います。




バーコードとは、コンビニでもどこでも商品に印刷されているアレです。工場の中で使う場合は、仕掛品の入った箱、納品された原材料、伝票など管理したい単位でバーコード番号を決めます。バーコードを使っていなくても、伝票番号を使っていない会社はないでしょう。伝票一枚ごとに個別の番号を割り当てていると思います。それを数字ではなく、バーコードという形にしただけです。数字で伝票番号12345と入力する代わりに、バーコードを印刷しておいて、それをバーコードリーダーで読み取るとPC上には12345と表示されます。たったそれだけですが、読み取りエラーが無い限り正しい数値が入力されますから、人的なエラーは減ります。




バーコードの仕組みを導入する場合、バーコードを読み取るための装置(バーコードリーダー)とバーコードを紙に印刷するための仕組みが必要です。




バーコードリーダーは日本だと6,000円台からあります。決して高額な機械ではありません!。

http://esearch.rakuten.co.jp/rms/sd/esearch/vc?sv=2&sitem=%A5%D0%A1%BC%A5%B3%A1%BC%A5%C9%A5%EA%A1%BC%A5%C0%A1%BC



タイではそこまで安くないと思いますが、パンティッププラザなんかでも売っているようなので、予算重視のIT担当さんは、日本本社から送って貰うとか、パンティップで買うとかいう選択肢もあるのでは。



それからバーコードにはいろいろな種類があります。商店で買う商品についているのはJANコードというコード体系で、製造元のメーカーとメーカーが決めた商品が分かるようになってます。でも工場の中で使う場合、そんなコードは必要ないので、メーカーコードなどがない、コード体系を選びます。一般的にはCODE39というコード体系が良く使われますので、ほとんどの工場の場合、これでOKだと思います。これはアルファベットにも対応していますので、伝票にアルファベットがあっても大丈夫です。




あとは今伝票番号とかトレー番号とかで使っている数字とかアルファベットをバーコードに置き換えればいいだけです。CODE39の場合、無料のフォントがありますので、それを使えばいいでしょう。これを有料で打っていた日本のメーカーもありましたが・・・。

http://www.barcodesinc.com/free-barcode-font/




このページからフォントをダウンロードして、そのファイルを、コントロールパネル>フォントのフォルダーにコピーします。あとはワードでもエクセルでもバーコードを表示したい部分だけ、そのフォントを選択すれば数字でなくバーコードで表示されます。ちなみにコード39で、『0123456789』よ打った様子はコレです。実際にはCODE39を使う場合、使う文字列の両端に**を入れてください。そうするとバーコードリーダーで読み取れます。



code39sample



バーコードのコード体系についての説明はキーエンスさんのWEBサイトが情報が充実しています。

http://www.keyence.co.jp/req/h/barcode_download/show.jsp?done=/barcode/index.jsp&motive=TOP


結果的に多少の労力と1万円程度の投資でバーコードは導入できますので、是非やってみてはいかがでしょうか。ちなみに書き忘れましたが、バーコードリーダーは通常キーボートと同じように動作しますので、USBにつなげば特別なドライバーなどは必要ありません。キーボードで1234・・・と打ち込む代わりに、読み取ると1234・・と表示されます。