エクステリア | anetaka-blog

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LIVING GALLERY 姉小路高倉-ANETAKA-発信のブログ。
京町家の小さなギャラリーから日々の出来事や楽しいお話、
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アフガン オイルランプ
アフガニスタン 石製オイルランプ

1年程前に、滋賀県のあるお客様宅のエクステリア
お仕事をさせて頂きました。
( HPのS.P.Order のページにて紹介しています。)

全般に黒コンクリート打ち、アプローチには深草打ち、
主庭との境にサンドブラストした竹材に赤茶染色し、
フッ素コーティングしたものを蕨縄で四つ目垣に組み、
スクリーンも黒コンクリート左官仕上げ。
ネームプレートはオリジナルロゴで鉄を叩き加工で
仕上ました。  ざっとした説明ですが、四つ目垣に使った
竹の加工も、それに蕨縄というのも今ではとても手に入りにくい
と言われるほどのもので、現在では文化財の修復など
の際に必要とされるものらしく、ミラクルなことに
使用することが出来ました。

ANETAKAとしては初のエクステリアデザインで、
お客様からも『 楽しんで自由にやって下さい 』
有難いお言葉。 ただ、お客様もお仕事上、沢山の
住宅を見てきているものだから、
“他にない変わったことをしたい”とのことでした。

井上修造園さん、三木竹材店さん
大きな協力があり、2005年11月に無事竣工。
そして今春、色々な事情で取り掛かっていなかった所の
作業を行いました。 土壌改良と植物の植え付け。
四つ目垣の後ろに主木として黒竹、足元に
コグマザサを植えてもらいました。
 やはり外観に緑があると落ち着きますね~。 
 竹にしても耐久性を考えると、樹脂製のものを使う
ということもひとつではありますが、
あくまで自然素材にこだわり、どうすれば少しでも長く
良い状態で保つことが出来るか?という結果の
フッ素加工仕上げであったり、自然の力も加わった
経年変化を見据えた黒コンクリートでもあります。
ただ、アプローチ全般から四つ目垣への立上がりに
使用した砂岩は、1年経っても非常に綺麗な状態。
多少、苔でもついて良い風合いになることを予測して
いたものの、これもまた“自然”なことであります。


四つ目垣に黒竹
              2007年3月 撮影