ORIGINAL vol.02 | anetaka-blog

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LIVING GALLERY 姉小路高倉-ANETAKA-発信のブログ。
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想像の種


ANETAKA オリジナル 陶器シリーズの第一段です。
試作を重ね、昨年の6月に誕生したシリーズです。
ANETAKA で企画・デザインをし、
滋賀県の陶芸作家、遠藤明子さんに制作していただきました。

ブランド名を ” 想像の種 ” とした理由は、
お湯のみはお茶を注ぐ器、飯碗はご飯を入れる器、と
用途を決めてしまわず、その時々で色々な使い方をして楽しみたい。
料理を盛ってもよし、花を生けてもよし、自由な発想で
使って欲しいという思いから。
ANETAKA でオリジナル陶器を展開してゆく、始まりの種。
この器を想像の種として欲しい。
種を蒔くように、いろんな所へ広がってゆけば・・・
そんな思いを込めて誕生しました。

まず企画の始まりから一つだけ、決まっていたことがあります。
それは ” 黒い器 ” であること。
その理由にも個人的な好みや、想いが多く込められて
いるのですが、白と黒は対極の色ではありますが、白い器と
同様、シンプルで、例えば花や料理を『ぐっと』
引き立ててくれる色目だと思うんです。

『染織の美』という本の色のはなしの中で
『 黒 』 について書かれている文章があるのですが、
『 まず闇というものが、非常に「部厚い」ということを
知る必要があるかと思う。 それは、闇というものが放出であり
進行である光の世界に対し、あくまでもすべてをとどめる
吸収の世界だからなのである。
― 闇とは光をすら内蔵する世界 ― 』
なぜ私が” 黒 ”という色に惹かれるかが自分自身に理解
することができた言葉でした。
本当に奥の深い色に思えるんです。

次にブランド名、想像の種。
これも最初から頭にあった大きなポイントです。
器から料理や用途を想像することって
楽しいと思いませんか??
~皿、~碗などと、商品名を決めなかった理由もここにあります。

想像の種1

サイズは、S ・ M ・ L とあり、入れ子になります。
デザインは2パターンで、” 種 ” というイメージから生まれたものです。
お店での接客の際や、普段使いもしていますが、
口当たりも良くて、手にも馴染みます。

視覚というのは、味覚にも通じる大事なポイントでもあるので
黒い器が、何にでも合うということではなく、想像が膨らむ
遊べる器として、使ってもらえればと思います。

想像の種2


詳細→ANETAKA