2006.8.4 pm4:00 大阪 西長堀
先月、コラボレーション企画を行った染色家が7人展を開催中。
場所は、大阪西区の長堀通りに面した 細野ビルヂング 。
建築会社の元本社ビルであった築67年の趣あるビルの2階の一室と
当時休憩室だったという地下空間での展示。
”カラー”の花をモチーフにした日傘とタペストリーなど数点の新作。
写真の日傘は、紫と茶の渋い色目で金彩、銀彩などで花のラインを染めたものでした。
日傘なんて和服と合わせて持っても素敵だろうなぁ~
ビルの所々に見られる床や壁の痛みも、とても味わいがあって
応接室や社長室のテーブルや椅子などの家具も、当時のそのままにあり
活気があった頃の、人の流れを勝手に想像して楽しめました。
7人展は8日までですが、ビルを見学するのも中々面白いと思います。
pm6:00 大阪 谷町4丁目
大阪歴史博物館で開催中の 「大アンコールワット展」 へ。
6時からだなんて美術鑑賞するにはちょっと遅すぎますが、毎週金曜日は8時まで
開館しており、閉館ぎりぎりまでゆっくり見ることができました。
アンコールの遺跡・・・一度見てみたいと思っている世界遺産のひとつです。
”インドシナ半島” と名に表れているように、インドと中国(支那)の文化の影響を受けた国です。
かつてアンコールワットなどの寺院に安置されていた、彫像や仏像などの
美術品が公開された展覧会でした。現在はプノンペン国立博物館が所蔵しているそうです。
王朝の繁栄の流れ、擬人化された動物の神々のこと、様々なことを知ることが出来る
展覧会でしたが、私はただただ、1500年以上も前の石造建築への関心と
浮き彫りされた石像の彫りの細かさに注目して見て廻りました。
人々の信仰心の篤さ、豊穣への願いが、こんなにも壮大なものを生み出したんでしょうね。
ANETAKA でも今まで20カ国程の染織品や民藝品の、新しいものから古いものまで
扱ってきていますが、本当に古代人の業には驚きです。
今、当たり前のように目にしているもの、使っているものも古代人の発見があってこそ。
石像の口角上った穏やかな表情を、当時の人々はどんな表情や思いで眺めていたんだろう。

