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ブロックの具体例シリーズ その1
前回の記事の終わりで、
ようやく「人の成功を見た時に、言い知れぬネガティブな気持ちが浮かぶ」というような場合、
その根本には、「自分は、受け入れないぞ、だって、自分は~だったのに」という
他人への攻撃や、自分が受け入れられなかった感がある(場合が多い)というところまで来ました。
そして、それは「元々そういう人間だから」ではなく、
長い人生のどこかで、そうなった、という話でした。
では、次は「どこでそうなったか」ですよね。
これは記憶を探って、なるべく古い出来事に戻っていく必要があります。
この時、「あの時のあの出来事だ」とハッキリ言える事ばかりではありません。
わかりやすい例で言えば、小さい頃に、親から
「だから、あなたはいつも○○なのよ!
」「どうして、いつも××なんだ!
」といつも怒られていた場合などがそうです。
これなどは、漠然と「親にいつもこう言われていた」という
結構、曖昧な記憶のカタマリ
(ひとつひとつをハッキリ覚えていないが、怒られた感覚だけが残っている感じです)
になっている事もよくあります。
こういう場合、
「○○なのよ」「××なんだ」と言われた記憶の全てが原因ですし、
どれが一番かと考える必要はありません。
こういう形で、どんどん自分の過去、起きた出来事や
その時に考えた事、いつからそうなっているのか、などを考えていきます。
(ここでは覚えている事を前提にしていますが、
覚えていない事もあると思います。実は、覚えていない方がブロックを
外しやすいので、それはまた別の記事で書いてみます)
先ほどの、「他人の成功を見るとネガティブになる」という例の場合ですと、
考えられるのは、
・「親からいつも、『あれはダメ、これもダメ』と制限ばかり受けてきた」
・「一度は好きにやらせてくれたけれど、そこでしてしまった失敗を
強烈に怒られて、それが恐怖体験になって、自分から我慢するようになった」
・「自由にやった事で、批判や嫉妬を浴びて、友達をなくした」
などの例があると思います。
(もちろん、人によって千差万別ですので、あくまで『例え』ですが……)
どういう経験、原因であっても
問題なのは、その経験そのものではなく、
「その当時の自分が、そこから学んだ事」が最も重要です。
これが価値観でもあり、ブロックでもあり、いずれは人格になって、セルフイメージに発展します。
(これらは全てつながっているものです)
ここで絶対におさえておきたいポイントは、
「当時の自分が考えた事は、今の自分の考える事と同じではない」
という点です。
例えば、先ほど挙げた例のような経験をした結果、
「自由に動いたら、失敗する。そうしたら友達をなくすし、親に怒られる
」という事を、幼い自分が思ったとしますよね。
こう思った結果、子供だった自分は、
「自由は危険だ、危ない。いくら楽しそうでも、それはダメ
」という思い込みを持ちます。
幼い頃にこう思っていた子が、学生になると、
「自由にしたら生徒指導の先生に怒られるし、不良たちは
実際に怒られている。自分がしている我慢は正しい。やっぱり自由なんてダメだ
」と変わっていきます。
そして社会人になると、
「自由はいけない、皆が好き勝手に動いたら社会は成り立たない。
ある程度の我慢が大切だし、それが大人というものだ
」という、「大人の言い回し」に変わっていきます。
子供の頃の思い込みを解除する事なく、年齢を重ねていきますと、
その「幼かった思い込み」は年齢を重ねるごとに
言い回しを変えていきます。
思い込みは成長する、と言っても良いでしょう

そして、社会に出て、自分なりの考え方や、軸というものが出来てきますと、
それは一種の「価値観」や「こだわり」「哲学」と言ったものに
変わっていきます。
つまり。
「自由はいけない、我慢が社会を成り立たせている」というブロックは、
逆に言えば、
「自分は自制心がある、大人な人間だ」というプラスのセルフイメージや、
「会社は、ルールが大切だ。それがコンプライアンス(法令順守)につながるのだ」という持論や、
「自由に好き勝手やるから、フリーターなんてものが増えるんだ」といった偏見や
「手順を決めて進めると、上手くいく事が多い」という、自分なりの成功法則など、
ありとあらゆる考え方へつながっていきます。
そうです。
ブロックというのが、単体でぽつんとそこにあるのでなく、
プラスのセルフイメージや、劣等感や、
成功法則や、苦手意識や、
偏見や持論など、
あらゆるものと、つながっているのです。
だからこそ、
ブロックを外すと、「単純にそれまでの抵抗感がなくなった」という
ひとつの変化だけではなく、考え方や生き方、感じ方、好みなど
あらゆるものが、少しずつ変わります。
人間として、ひとつ成長すると言っても
言い過ぎではないかなと思っています。
(今の私ではなくなってしまう、と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、
実際は、「ひとつ経験をして、今までの私よりも、深く物事や自分を
見れるように成長した」という変化が、もっとも近い表現だと思います)
さて、そうして
「自由はいけない、我慢が社会を成り立たせている」というブロックは、
子供の頃の「自由にしたら怒られる」から始まって、
色々な考えや価値観、思い込みに変わったとわかりました。
では、それをどう変えるかです。
ここには色々な方法がありますが、大きく分けて考えると、
・価値観を変える
・許す
の二つがあります。
(両方が必要な場合も多いですが)
それぞれを説明していきたいのですが、
やはりちょっと長くなってきていますので、いったんここで切ります。
次回へ続きます (長くてすいません~
)