あっ、その前に苦労して下宿を探してもらった。
教養部までは、大学でも屈指の真面目人間で、教養部の先生方に限らず、学部の先生方にも仲良くしていただいた。
が、中核やら革マルやら、青黒赤ヘルメットにいやになった。
いや、それは嘘だな。
得意だったはずの、教養部地学の地震学問に打ち砕かれた。
中学生のP波だのS波だのという、算数計算では歯が立たない。
だいたい、地層構造で、中学の理科は無意味。
震源近くが大きく揺れるは、中学生までのサンプル。
オホーツク海を震源とする地震が、すぐ近くの北海道では無感、東北の下北では震度3以上の揺れ。
そんな例は数多ある。
大地震速報は、たぶん複数地点の揺れやら、到達時間、地殻構造などを加味して出すのだろう。
速報プログラマーは、多岐の知識が必要になる。
ちなみにこんな話もするか。
中学などでは、原子核の周りに電子が回っていると習う。
これは量子物理で考えたら、滑稽なものだ。
が、こうした構造と考えると、私のような幼児にも理解しやすい。
だから、大学でも、あるいは東海原子力研究所でも、原子核の周りを回る電子の絵があったりする。
今でも、必修だった物理化学や生化学には、劣等感がある。