初めてかの国を訪れた時は、2機のエアーフォースが着陸してすぐ後だった。
かの国にはまともなタラップは一つしかなかったらしく、私たちさえレッドカーペットを使って機を降りられた。
叔父からの誘いで偉い先生の鞄持ちとして、私には唯一の本格的個人海外旅行だった。
驚いたのは、それからである。
予約しておいた魔都の宿泊宿は急遽変更。
汽車に乗って杭州の次期主席予定だったが暗殺された将軍のソバメの別荘への移動だ。
とにかくばか広い。
車ではないと、同じ敷地内の館同士移動が困難。
魔都の毛さんの瑞金賓館も大きいが、林の別荘は桁違い。
ソバメ別荘は、東京博物館並みの造りと広さ。
トイレなどは、男子用イチョウ一個だけの部屋は、庶民の家より広い。
そんなこんなで、魔都を追い出されたが、NHKなどお上品なメディアは報道しない場所も目にできた。
怖さ知らずだったからこんな写真を隠し撮りできたが、今ではできない。
