名刺だけを見た日本人は、だいたいが陳(チン)さんと間違って覚える。
同じフロアーには、瀋陽の陳(チン)さんもいたから、やむを得ない。
そのタンさんが徹夜で悩み、泣いたことがある。
以下の文を、どうしても母国語に直せないらしい。
それは、こんな文だった。
『リベラルでも民主的でも無い党員の集まり。それが自民党員だ』
というものだ。
確かにこれは悩む。
こんな意味不明文は、日本語でしか成り立たない。
日本語をそのまま英語にしたら、発狂者扱いされる。
広東語や福建語になど直せるはずがない。
三日後、陳さんは会社を辞めた。
★しかし、日本では常識のように、こうした不思議言葉を使う老人が多い。