【いまだに不明】814の記憶 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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会社員になって2年目のことだったと思う。
サルマンから電話があった。
海に行かないかという。

が、約束の場所に着いて待っていたのは、ヒッピー風出で立ちの輩。
サルマンが、車に小さくなっていた。

私も車に入る。
車は知らない町を走って行く。
知り合いのはずのサルマンが、やたら緊張し、ジュースばかり飲んだ。
一人でプロ相手に闘い、目に漫画でしかあり得ないような青タンを作っていた男が、借りてきた猫状態だった。
車は、今や入ることができないあのメヒカリが群れる海岸に着いた。

今思うに、カラコン姫の実家近くだった。

波がすごかった。
何度か砂を食んだ。


あれは何だったのだろう。




いまだに分からない。
お盆の、変な覚悟の記憶である。