サルマンとは、かなり危険なことで繋がりがある。
あっ!
サルマンと言っても、サウジのサルマン国王のことではない。
一番町でプロ相手に喧嘩して、右目に漫画でしか見たことがないような青丹を作った、あのサルマンである。
一部の方は知っていると思うが、サルマンは学生時代から、ある分野では全国レベルだった。
あのサルマンを、一度だけ殴ったことがある。
本人は、親父にさえ人前で殴られたことはなかったのに!と睨んだが、不思議と私に恐怖心はなかった。
恐いもの知らずのサルマンだったが、一度だけ彼が怯えて喉がカラカラになったことがある。
私の場合、変な覚悟みたいものがあり、その日は無我夢中で一日が過ぎた。
今思うと、私もずいぶん馬鹿だった。
いや、今も馬鹿ですなあ。
サルマンの奥さんは、この野郎!とサルマンをもう一度殴りたくなるような、できた方だった。
まあ、サルマンの奥さんをやっていられるというだけで分かる人には、その立派さが分かるだろう。