日本文化は朝鮮半島からだとか、人によっては人までも朝鮮半島王族が征服したのだとか、なかには水稲や桜、刺身まで半島由来だと叫ぶ人たちがいる。
水稲や桜、刺身については問題外だが、人や言葉は半島由来だと考えている方々が意外に多い。
遺伝子グループからみて、人の移動はほとんど否定される。
が、このあたりはある程度の知識がないと理解できない。
水稲伝播も歴史、遺伝子から否定できる。
が、理論的でなく感情的論者には、理解できまい。
そこで、人の移動にはあまり関係ないが、言葉から比較してみよう。
古朝鮮語は事実上わからなくなっているから、現代韓国語と日本語で比較してみる。
と、日本語との合致や相似は少ないのだ。
この比較は多少力がいる。
現代韓国語では漢語や日本語からの派生熟語(カムシャ感謝、ヒュンダイ現代)のようなものが多く、これらは元が同じだから似て当たり前である。
したがって言葉比較には、昔からあったであろう基本語で考えてみる。
で分かることは、基本語にはほとんど相似が見つからないということだ。
少し例を挙げよう。
父 アポジ
母 オムニ
息子 アドゥミン
娘 サーラーン
男 ナムジャ
女 ヨジャ・ヨイン
目 ヌン
手 ソン
足 パル
口 イプ
頭 モリ
海 パダ(日本語わた)
雨 ピ
太陽 へ(日本語ひ)
月 タル
歩く コータ
食べる モクタ
国 ナラ
と、かなり違う。
似ているのは擬音語、差別語、侮辱語などだ。
下品だ ヤーダ
ごまかす オムルチョクダ(おっちょくる)
ぺこぺこ ペコプタ
ぶるぶる ポールブル
さらさら サルサル
そろそろ スールスル
おどおど オドゥルオドゥル
また、膠着語の共通性を挙げる人がいるが、知識不足か敢えて知らぬふりをしているのだろう。
アルタイ語(モンゴル語、満州語、朝鮮語、日本語など)は、すべて膠着語だ。
朝鮮語と日本語では大きく母音も異なる。
古語に語頭 R音やL音が来ないのが、同一くらいだ。
日本語の母音は、ハワイなどポリネシア語に同じである。
ここからは私の推測になる。
日本人の大元はアイヌ。
これにポリネシアの血が混じり、華中や台湾などの血も入って、世界に類のない遺伝子構成となった。
と、推測した。
半島などからの移民は、わずか1700年くらい前からだ。
なお、国宝百済観音は、百済から渡ってきたり、百済で作られた証拠はない。
明治になって、ある芸術家が百済の雰囲気があると言っただけである。
大正、昭和の文筆家が、これを大々的に宣伝したものだ。