【小説】寒い朝 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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昔からその兆候はあった。
が、さすがに今朝はこたえた。
例のごとくやんごとなき時雄には空がなひ御方が、窓を開けっ放し。

北風はさほどではないが、十分に冷える空気を運んでくる。


かつて怒ったら、倍返しならぬ十倍阿修羅となりあそばす。

去年頭をやられてからは、時雄にさらに空が無くなったらしい。


まあ、頭をやられてから音には敏感になったが、毎回ドアを新しくしたいのやら。


音羽屋の若頭の逆パターンもありうるなと思っている。


炊飯器やらを部屋に鍵つきで展示したり、洗濯機に鍵をつけたり。



時雄には空がなひ人の行動は分からない。


体調がこれ以上悪くなったら、いひさへも求めに行けなくなるなあと思った。