ホモサピエンスだけである。
数万年前までは、何種類かの人類がいたようだが、我々ホモサピエンスにより滅亡させられた。
さて、ホモサピエンスも男性のY染色体では、大まかに下の図のように分けられる。

だいたいAから古いグループだ。
C D Eあたりの順番がおかしくなっているが、これは最初に決めたものが誤りの可能性があり、かと言ってグループを変えると混乱するため、名前は残して配置を変えたものだからだろう。
また、この下につく細分化番号も3年前に変わったりしている。
ABは最も古いタイプで、移民を除けばほとんど全てアフリカに住んでいる。
次のDが注目だ。
特にさらに変異したD1bは、日本人にしかいない。
アイヌの9割、琉球人の6割、関東以北でも4割、九州では3割と、日本人の中で一番大きなグループだ。
昔の教科書には、新しい日本人がアイヌを駆逐したような記述があった。
間違いである。
アイヌの血は、日本人に一番多く残っている。
さらにこのDグループは、アフリカの地元民についで古い。
アフリカを出てアラビア半島に渡った人類が、いまのオーストラリアからつながるマレー半島やアンダマン諸島あたりで分化したパターンだ。
北上して今の中国大陸に広がったが、新しく生まれたOグループなどに押されて、東の後に島となる日本列島に来たグループと西の高山に逃げたチベットグループとに分かれる。
さらに、同じくらい古いCグループの一種は世界で日本人だけに見られる。
つまり、日本人は、世界唯一のC,Dグループだけで、約半数となる。
残りはOグループが多いが、細分化すると、大陸や半島のOとはいささか違っている。
細分化したOではなくOグループ割合だけをみれば、比較的半島人と似た割合に見えるため、一部の半島日本人由来信仰者は、あえて変な資料を見せたりする。
これは全くの空想だが、宮崎山間で突然変異したDまたはOが、新しい日本を作ったのかも知れない。
男系天皇である必要性がこのあたりにある。
一部の人がいうような、男尊女卑思想とは関係ないものだろう。
古人は科学は知らずとも、結果的に日本人の源となった男のY染色体を引き継いでいるのである。
また、すごく粗い考え方では、日本人とブータン・チベット人は兄弟の関係であり、親子とは異なる。
同様に、半島人や今の中国漢人と、九州など西日本の方々の多くも、親子の関係ではなく、兄弟か従兄弟の関係だろう。