【笑い話】話が見えない | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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世間を少しばかり斜めから見てしまうしま爺さんの短編小説や随筆集などなど
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これは実話、または誇張して書いたものですが、半分は実際にあったことです。



ねこ
明日は午後から村の奉仕活動だ。
ねこがある家の人は、ねこを持ってくるように。


翌日、東京から引っ越してきたミヨちゃんは、かわいい子猫を抱いて学校にやってきた。

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遠足のきまり

いいですか。バナナはダメです。
バナナ1本隠して持って行ったりしてはいけません。


ミヨちゃんは、バナナ1房をバッグにくくりつけて持ってきた。

あんなバナナを買ったら家が建てられると思った。
1房を隠さずに持ってきたせいか、ミヨちゃんは叱られなかった。

村では長い間、鴨を飲んだ鯉の話とともに、大人たちの話題にもなった。

松茸ぐらいで驚いていたミヨちゃんは、貧しいどころか宇宙一番の金持ちなのかなあと思った。








チンコロ
先生は変わったところはあったが、怖い存在ではなかった。
ある朝、慌て学校に来た先生の頭はバラバラ髪だった。

誰かが言った。

あー!チンコロだあ。
あたりがどっと笑う。


が、先生の額に青筋が立ち、壁を蹴飛ばし、チンコロと言った子を投げ飛ばした。


長い間、どうしてそんなことをしたか理解できなかった。

田舎では、チンコロとはネコヤナギの花を言う。
髪の毛ボサボサは、まさにチンコロだった。

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