【記憶】こつじき | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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まだ小学生になる前には、よくこつじきが来た。
祖母は鼻の高い人で、いまでも坊さんの話に出るくらいの強く恐い人だった。
無茶を見ると、私はもちろん隣近所の子どもたちにもげんこつをくれていた。
母などはよく泣かされていたが、げんこつはともかく私には優しかった。
多分、母は小さい弟とねており、私はおばあちゃんと小学3年生くらいまで寝ていたからだろう。



が、祖母はこつじきにはごく優しかった。
だから、よく来ていたのかも知れない。
こつじきはいたが、まず差別的態度は取らなかった。

話はかわる。
かなり小さい時だが、多分弟に嫉妬して、夜中におばあちゃんのおっぱいをねだったことがある。

おばあちゃんは、多分泣いていた。


山に住んでいたお姉ちゃんの記憶とともに、そんなことが思い出された。