ボブ・ディランはよく耳にした気がする。
改めて、『風に吹かれて』の歌詞を見た。
ふーん。
英語もよく分からないが、こうした表現が画期的なのかと思った。
誰かが書いていたが、ジョン・レノンあたりは惜しかったなあと思う。
詩的には、『イマジン』あたりもいけていた、と感じた。
いやいや、ボブ・ディランの歌詞内容なら、『平家物語』などは秀越だろう。
最初の2、3行でボブ・ディランを上回る。
作者不明だし亡くなっているから、受賞は不可能だが。
ボブ・ディランついでに、日本の一部では毎年騒がれている村上春樹も調べる。
で、唖然とした。
あの『ノルウェーの森』は、私が大学生の時ではなく海外生活をしていた頃の発刊?
これはショックであった。 記憶が誤っている。
私の頭の中では、学生運動にいそしんでいたやつから勧められた記憶になっていた。完全に記憶違いである。
そこで再度記憶を遡った。
で、思い出したのである。
誰かがエリカの花を持って来て、北欧あたりでは野山にたくさんあるのだ、という話になり、そこで村上龍の『限りなく透明に近いブルー』の話に変わり、ひどく勧められた。
エリカの北欧の野山が、ノルウェーの森になり、村上龍が村上春樹になってしまい、そのうち偽物記憶と入れ違った。
そう推定した。
エリカの花の話はあった。
村上龍も読んだ。
多分間違いないだろう。
しかし、ショックである。
わずか40年前のことでこれだ。
昨日の飯は忘れても、たった40年前の記憶を混濁するとは!
誰かさんの虫歯とか、掌紋とかは覚えているのに。