【記憶の混濁】ボブ・ディランとノルウェーの森 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

しま爺の平成夜話+野草生活日記

世間を少しばかり斜めから見てしまうしま爺さんの短編小説や随筆集などなど
★写真をクリックすると、解像度アップした画像になります。

ボブ・ディランはよく耳にした気がする。

改めて、『風に吹かれて』の歌詞を見た。

ふーん。
英語もよく分からないが、こうした表現が画期的なのかと思った。

誰かが書いていたが、ジョン・レノンあたりは惜しかったなあと思う。

詩的には、『イマジン』あたりもいけていた、と感じた。

いやいや、ボブ・ディランの歌詞内容なら、『平家物語』などは秀越だろう。

最初の2、3行でボブ・ディランを上回る。
作者不明だし亡くなっているから、受賞は不可能だが。



ボブ・ディランついでに、日本の一部では毎年騒がれている村上春樹も調べる。

で、唖然とした。
あの『ノルウェーの森』は、私が大学生の時ではなく海外生活をしていた頃の発刊?

これはショックであった。 記憶が誤っている。
私の頭の中では、学生運動にいそしんでいたやつから勧められた記憶になっていた。完全に記憶違いである。


そこで再度記憶を遡った。
で、思い出したのである。
誰かがエリカの花を持って来て、北欧あたりでは野山にたくさんあるのだ、という話になり、そこで村上龍の『限りなく透明に近いブルー』の話に変わり、ひどく勧められた。

エリカの北欧の野山が、ノルウェーの森になり、村上龍が村上春樹になってしまい、そのうち偽物記憶と入れ違った。


そう推定した。

エリカの花の話はあった。
村上龍も読んだ。

多分間違いないだろう。


しかし、ショックである。
わずか40年前のことでこれだ。

昨日の飯は忘れても、たった40年前の記憶を混濁するとは!




誰かさんの虫歯とか、掌紋とかは覚えているのに。