【蘊蓄】琥珀の危険性 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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最近一番背中を痒くさせているブロガーさんが、≪琥珀の余韻≫とかいう奴に一目惚れした様子。

危険なことだ。

執行猶予の身でありながら、堂々と国外脱走し芝刈り泡吹きに出る計画をしていたりする。

不届き千万江戸所払いを申し渡したいが、もともと江戸にいないから刑罰を与えられない。

そんなやんちゃ元乙女、自称婆亜人だが、琥珀に惑わされているのは人道上捨て置けない。


ということで、琥珀の危険性を述べていこう。



琥珀という奴は、宝石だぜという顔をしているが、実は松や杉のヨダレである。
それがいっぱしの宝石顔をしたりしているのも、ずるい。


しかも奴らは魔術を使う。
琥珀だのアンバーだのという語韻は、それだけで柔らかさを感じさせノスタルジックにさせてしまう。
日本人が夕陽に涙するのも、彼らのマジックである。
また、西洋の薄暗いのも、それでくんずほぐれつとなるのも、奴らの手なのである。


さらにこやつは、ハイレベルな手も使う。
日本人など東洋人と西洋人の多くは瞳の色が違う。

これは主にメラニン色素の違いだが、実は認識している色も違う。


日本人などは、琥珀色のものはくすんだ印象、水色系に透明感を感じることが多い。

しかし、彼らには、それが逆である場合が多い。



このあたり色感覚の違いは、エル・グレコが代表だろう。

日本人的感覚ではくすんだ神の姿である。
が、青や緑の瞳を通すと、尊厳な透明性あるものに見えるらしい。
これに似た感覚は、日本人でも疑似体験ができる。
近くに琥珀色の板などがあったら、実験してみよう。
右目だけで見た場合と、左目だけで見た場合とでは、琥珀色の印象が異なる。

あなたも、肌色を見る時は、左右の片目で色合い肌触りを確かめてはどうだろうか。

薄明かりで見た光輝く肌が、朝起きて見てげっそりということもありますがね。


とにかく、琥珀色は悪い奴である。