【今更ながら残念なこと】ワシントン条約違反 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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密入国や国境破り常習者だが、ピストルを頭につけられたことは、幸いにしてない。
無意識に国境を越えてしまい、ピストルを構えられたことはあるが、結果的に赤いパスポートとバカ観光客素振りが幸いして、事なきを得た。

古い読者の方は知っているだろうが、空港警察に両腕をロックされたり、別室取り調べの経験もあるが、結果的には笑い話で終わった。
面白かったのは、テロ対策で自動小銃を構えている兵士に近寄って行った時だろう。
当時は、この人は引き金を引かないという自信があってからかいに近づいたが、今ではとてもできない。

空港に迎えに来ていた友人も見ていて、ひやひやしたらしい。



さて、そんな話より、今になって残念なことがある。
それは長年暮らしたシンガポールからタイへ移動がきまり、ほとんどの荷物を日本に送った時のことだ。

先輩のアドバイスに従って、会社のコンテナの空き空間に格安で運んでもらうことになる。

が、これが大問題を生む。
会社コンテナが通関できない状態だとファックスがくる。
延滞料はたいしたことはないが、ものが販売日に遅れると莫大なチャンスロスに伴う経済ロスが見込まれた。


通関不可理由は、私の荷物が悪さをしていたらしい。
小さな入れ物の中に、トリバネアゲハの標本などが入っていたからだ。

当時は聞き慣れない、ワシントン条約違反だという。
そんなバカなと思った。
トリバネアゲハは、知り合いとなった、セントーサシンガポール博物館館長から譲ってもらい、問題ないとお墨付きのものだ。
東京税関にその旨伝えて欲しいと言った。

が、本社輸入担当によれば、それ以外にもコインを含めて多々ある。とにかく、早くなんとかしろとなった。

泣く泣く、問題あるものは仕方がないが、それ以外は早く出せることになった。
ただし、今は会長となった当時の社長への詫び状と、東京税関へ提出する社長印のある経緯書へ、私のサイン付きである。

多少余裕のあった当時でも、これは痛かった。


今の生活なら、1年くらいは何とかなる品が、税関で処理された。



あるブロガーさんが、柑橘類の移動困難さを書かれていて、我が沖縄娘とともに、残念な記憶が甦ってきた。



あのモルフォチョウやエビスガイなどは、本当に灰にされてしまったのやら。