【記憶】リカちゃん | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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大学では、ある方面で学年一有名だった子にリカちゃんがいた。
マンガから飛び出してきたような衣装と顔立ちで、男子ならたぶん全員知っていた子だろう。
彼女に非はないが、学校を震撼させるある事件の被害者でもあった。
いや、少しおおげさか。
ある教授などは、大学生なのに家庭訪問して指導懇願したらしい、ある事件に深く関わっていた。


あまりにマンガチックな顔立ちに、私の趣味ではなかったが、名前と顔ははっきり知っていた。

3年たった秋。
ある程度公的作業責任者となった私の助手に、そのリカちゃんがついた。

私の頭の中は、しっかり彼と結びついたヴェガや書きたくない悩みで満杯だったから、特に変な感情は起きなかった。
だいたい、リカちゃんにもいかついボーイフレンドがいたことを前から知っていたし。


しばらくして、リカちゃんとはシャガールなど同じ趣味があることがわかり、ずいぶん話がはずんだ。

たぶん喫茶店でダベったりした事があるのだろうが、はっきり記憶にない。

でも、さすがは彼と長い付き合いをしていた方だけあり、ごく自然に袖を引っ張ったり出来る子だった。
男心を掴むのがうまかった。
いやいや、単に私が何でも好きになってしまうエロバカだったのだからかも知れない。





後にリカちゃんは、長い付き合いの彼と結婚した。


今はどないしとるかのう。

AKBのセンターなどよりは、整った化粧顔立ちだった。
素顔は知らない。





理系なのに、やがて必要になるドイツ語ではなく、フランス語をとったり、ある意味外れた方でもあった。

ヴェガは古典舞踊をしながら、私などには全く知らない世界のダンスの名手でもあり、クラリネットも得意だった。

友人の友人に、ヴェガと同級生がいて、なぜか彼はヴェガには否定的でもあった。

聞いたところでは、ヴェガは私の遥か昔の先祖の住んでいたあたりの姫らしい。

リカちゃんは、今ならAKBセンターやマユユよりは、人気が出た方だったろう。
少しソルトにも似ていた。